Reform Column
リフォームコラム
Vol.74 天井を外して開放感のある部屋を作る!その方法とは?
日本人の平均身長が高くなることで、部屋の天井高の平均も高くなりました。
しかし築年数が古い物件には天井が低いものが多く、天井を上げるリフォームが最近注目されています。
ここでは、天井を高くするメリットと、リフォームの方法、そして注意点などを紹介していきます。
天井を高くすることのメリット
そもそも天井を高くする目的とはなんでしょうか。ここで、天井を高くすることのメリットを紹介しましょう。天井を高くすることのメリットは何といっても開放感が得られることでしょう。
たとえ部屋がそれほど広くなくても、天井が高ければ縦方向に空間が広がるので、開放的な部屋に感じられます。空間に高さが加わることで、高い位置に窓をつけて部屋の中に太陽の光を入れることができるのもメリットのひとつです。窓の位置によっては通気を良くすることができます。
また、シャンデリアなどのつり下げるタイプの照明器具も設置できるので、部屋に高級感を出すこともできるようになります
天井を高くする方法
天井を高くするリフォームの方法は、物件が戸建てなのかマンションなのか、また部屋がどの階にあるかで変わってきます。
戸建て住宅の場合
・1階の部屋をリフォームする場合
リフォームしたい部屋が1階にある場合、本来なら1階と2階の間にある梁の下に天井を作るところを、梁をむき出しにしてその上に作る方法で天井を高くします。
・2階の部屋をリフォームする場合
リフォームしたい部屋が2階(最上階)である場合、天井を取り去って吹き抜けにすることで天井を高くするという方法が一般的です。
マンションの場合
マンションの天井には、2通りのタイプがあります。ひとつは「二重天井」と呼ばれるもので、コンクリートの天井と内装の天井と間に30~40センチほどの空間を持たせているタイプなります。このタイプであれば、内装部分の天井を撤去することで天井を高くできます。
もうひとつが「直天井(じかてんじょう)」と呼ばれるもので、このタイプには天井裏に隙間がなく、高くすることはできません。
天井を高くする際の注意点
天井を高くすることには大きなメリットがありますが、天井を外してリフォームする際には注意しなければならないこともあります。
前述のとおり、天井を高くするためには天井裏や梁をむき出しにする必要があります。天井裏や梁は通常表に出ることを想定しないため、見栄えがよくありません。見られても平気なように掃除をしたり、装飾を施したりすることが必要になるでしょう。
また天井裏をなくすことで、部屋の断熱効果が薄れることもあるので、そのことも念頭に置いておかなくてはいけません。
マンションの場合は、マンション内の規約や構造上、リフォームについての制約が多くあります。マンションのリフォームを考えているのなら、マンション管理組合や隣近所の住人としっかりと話し合いをして、規約や構造上の問題に抵触しないようにしなければならないというのを覚えておきましょう。
天井を高くすることには、部屋に開放感を得られるなどのメリットがたくさんあります。しかしそれと同時に注意しなければならないこともいくつかあるので、リフォームで天井を高くしようとお考えの方は、事前にきちんと業者などと相談したうえで検討するようにしてください。