Reform Column
リフォームコラム
Vol.66 押入れをクローゼットに!リフォームのポイント
「部屋の用途を変えたら押入れが不便になった」という経験はありませんか?
押入れは上下2つに仕切られていることが多く、和室や布団で就寝している人には合理的ですが、部屋の使い方によって使い勝手が悪くなる場合もあります。押入れを使いやすいクローゼットに変える場合のリフォーム方法やその費用、失敗しないためのポイントをご紹介します。
押入れをクローゼットにリフォームする方法
押入れをクローゼットにリフォームする方法として、主に以下の3つがあります。
簡易的なクローゼットにする
押入れの見た目は変わらず、中身だけクローゼットへ変更する簡易的なリフォームです。襖(ふすま)のままでも十分にクローゼットとして利用できます。また押入れ内の棚をなくしてハンガーパイプを設置するだけなので、工事も半日で終わり、比較的低予算で済むため、手軽にリフォームをすることができます。
・費用目安:約2.5~6万円
押入れの大きさや押入れ内の棚の造りによって変化します。
しかし、扉の付け替えは基本的に行わないため、若干増減する程度でしょう。
一般的なクローゼットにする
外からの見た目もクローゼットとなるようなリフォームをするケースです。
リフォームでは、襖を扉に変更して押し入れ内の棚を撤去し、ハンガーパイプを設置して終了です。これは押入れをリフォームする一般的なスタイルです。
・費用目安:約11~20万円
費用は押入れの広さや状態によって変化します。ハンガーパイプの設置には強度が必要になるため、押入れの状態によって強度を上げるという工程が追加されることがあります。
ウォークインクローゼット
押入れをウォークインクローゼットにリフォームする場合、収納スペースを押入れの時より広げなければいけません。
このため、押入れのあった部屋もリフォームの対象となるのがほとんどでしょう。
押入れのリフォームでは、一番大がかりな規模となります。
押入れのリフォームを目的としている場合よりも、部屋やフロア全体をリフォームする際に多い変更です。
・費用目安:約20~50万円
一度、押入れまわりの壁もなくして周辺の空間と一緒にウォークインクローゼットを作るという作業になるため、これまでの費用と比較すると高額になります。
クローゼットの選び方とポイント
クロ―ゼットは取り出しやすさが最大のポイントです。扉の形状が、取り出しやすさを左右するので、扉を選ぶ際にはよく考えてから決めましょう。
扉には引き戸、折れ戸、開き戸などさまざまな種類がありますが、それぞれの特性をイメージすることが大切です。
折れ戸
大きく開閉し、内部全体を見渡しやすい扉です。ハンガーにかけた衣類も取り出しやすく使い勝手が良いでしょう。
扉が手前に出てくるため、多少のスペースを手前に確保しておく必要があります。
引き戸
引き戸は壁と水平に扉が移動するため、クローゼット周辺にものを置くことができます。クローゼットの扉を意識して家具を設置することができます。狭いスペースでも有効的に使うことができます。
開き戸
開き戸は開くスペースが必要になります。折れ戸と同様かそれ以上にスペースを確保しなければいけません。手前に開くスペースがあれば出し入れすることができます。引き戸のようにレールを敷く枠部分を省くことができます。また、先の2つと比較して価格が安くなります。
押入れをクローゼットにする場合、中の棚がなくなるため収納できるものの幅が広がります。しかし、これまでに布団などをしまっていた場合はかえって不自由に感じるかもしれません。クローゼットに変更する際は、棚や仕切りを設けることもできます。何をしまうのかを前もって考えて便利なクローゼットにリフォームしましょう。