Reform Column
リフォームコラム
Vol.50 屋根のメンテナンスは「安心・安全な家」を保つために重要!
マイホームを持ったら、誰しも「長持ちして欲しい」と願うものです。家を長持ちさせるためには、屋根のメンテナンスが欠かせません。
屋根は日々雨風にさらされますし、台風や地震が特に多い日本では尚更です。
ここでは屋根のメンテナンスの重要性と、屋根のリフォームの種類についてご紹介します。
屋根のメンテナンスの重要性
雨漏りなどの被害を予防
屋根は雨風や紫外線などから住居を守る役目を担っています。屋根は着実にダメージを蓄積しており、放っておくと雨漏りや腐食、白アリ被害にも繋がります。
家を守るためには定期的に点検をし、必要に応じて修理・メンテナンスを行うことが大切です。
屋根の劣化を防ぐことができれば、住居の安全や家財の保護に繋がるでしょう。
屋根を軽くして減震効果
屋根の下地が傷んでいるような建物の場合、柱や壁なども傷んでいることが多いです。
そのような状態で、塗装だけの補修や屋根を重ねる補修をすることは耐震という点から良くありません。
重たい瓦を利用すると家の重心が高くなり、地震の際に建物の揺れを大きくしてしまいます。リフォームで屋根を軽くすると家の重心が低くなり、揺れを小さく抑え、建物全体にかかる負担も小さくすることが可能です。
屋根リフォームの種類
屋根のリフォームは見た目を美しくするだけでなく、住まいを長持ちさせることに大きな意味があります。
屋根のリフォームは以下の3つに分けられます。※価格は目安です
屋根材表面の塗り替え(およそ25万~60万円)
築年数が10年前後で屋根材やその下地剤が傷んでいない建物の場合は、屋根材表面の塗装がおすすめです。
定期的に塗装を行うことで、屋根材表面が保護され、屋根の寿命を延ばすことができます。
屋根の塗り替えは外壁と同時に行うことで、それぞれ別で塗装した時よりも一般的に1~2割安くなります。屋根は外壁よりも耐久年数が短いため、予算に余裕がある場合は1ランク上の塗料を使用してもらうと良いでしょう。
既存の屋根に新たな屋根材を重ねる「重ね張り」(およそ90万~150万円)
屋根材表面は劣化が見られるものの、下地材が傷んでない場合は、既存の屋根の上に新しい屋根材を葺いていく「カバー工法」を行います。
既存屋根材の撤去費用が不要となるだけでなく、大がかりな工事を必要としないため、全体を葺き替えるよりも価格が抑えられます。また、屋根が二重になるため断熱効果を高まるという点も1つのメリットです。
屋根材そのものを交換する「葺き替え(ふきかえ)」(およそ120万~280万円)
下地まで傷んでいる場合は、現在の屋根材をすべて剥がし、下地補修してから新しい屋根材に取り替えなければいけません。
既存の屋根材の撤去処分や下地の補修作業が発生するため、工事にかかる費用は上記の2つと比べて割高になります。しかし、この補修工事の際に断熱材や遮熱シートなどを設けることで、屋根の断熱性能を高めることが可能です。また軽い素材を使用することで、家にかかる重さが減るため地震の際の揺れを軽減することができます。
家の外観と性能を維持するためには、定期的な点検とメンテナンスをしなければいけません。近年では地震だけでなく、暴風雨の被害も頻繁に耳にします。
大切な自分の家・家族ですから、屋根を万全な状態にして家族を守っていきましょう。