Reform Column
リフォームコラム
Vol.33 減築のメリットとは?夫婦二人で暮らしやすい間取りに!
家などの建物を小さくするリフォームは「減築」と呼ばれます。床の面積を広げようとする増築とは対称的な言葉で、2階建てを平屋にしたり部屋の数を減らしたりといった暮らしやすい間取りにすることです。
多くは、子どもが独立して家を出たことをきっかけに行われます。今回は、この減築のメリットとポイントについて紹介します。
減築のメリット
防犯面の向上
子供が独立して家に住む人数が少なくなると、目が届かない部屋が増えます。そうなると防犯面に懸念を抱かれるかもしれません。減築リフォームを利用し、思い切って部屋を減らすことは防犯面の向上にも繋がります。
耐震性の向上
地震に強い家というのは、揺れた際に変形しない建物です。減築で家全体が軽くなることで、耐震性が向上することが見込まれます。特に2階部分を減らすと、重心が低くなるために揺れ自体も軽減されます。
居住者の負担が軽減
家に残るのが夫婦2人だけになると、老後のことが心配になります。毎日の掃除で使用していない部屋の清潔さを保つことは大きな手間となることでしょう。
例えば洗濯物を干す場所が2階しかない場合、高齢者の方には負担になります。ですが減築リフォームを利用することで1階でも洗濯物を干せる環境を作ることができます。
メンテナンス費用(リフォーム代)の減少
掃除や洗濯もそうですが、長い間家に住み続けることでメンテナンスが必要になることもあるでしょう。そうした際、普段から使用していない部屋や外壁の塗装を直すことが余計な出費に感じるかもしれません。リフォームの際も同様です。例えば、バリアフリー化をする際にも余計なスペースがあると、その分だけ費用がかかってしまいます。あらかじめ減築をすることで、メンテナンスやリフォームを行う部分を減らせるのです。
日当たりや風通しが良くなる
隣家との距離が近い場合など、減築を行うことで一定の距離を保つことができます。隣家との距離が遠くなるとスペースが生じるために、屋内への日光や風通しが良くなりやすいです。また空いたスペースを使ってガーデニングや家庭菜園を行うなど、ゆとりのある生活ができることでしょう。
固定資産税が安くなる
家の固定資産税は、延べ床面積の大きさが影響します。減築リフォームを行うと、延べ床面積が小さくなるために固定資産税で支払う額も低くなるのです。
子どもが戻ってきた時のことを考えて部屋を残すことも大切ですが、減築を行うも良い方法と言えるでしょう。
ポイントは居住者のライフスタイルに合わせる
減築リフォームを行う際、大切なのは居住者のライフスタイルや部屋の使い方を考えておくことです。
リフォーム後の家に何を求めているのかを確認し、居住するご夫婦でしっかりとプランを練りましょう。
ただ、家には建物を支える重要な柱や壁というものもあります。一般の方では判断しにくいこともありますので、専門家のアドバイスを上手に採り入れることをお勧めします。