Reform Column

リフォームコラム

2016.05.13

Vol.31 老後に備えたリフォームのポイント

No031_img01子どもたちが成長して家から独立を果たすと、夫婦2人での家の生活に寂しさが際立つこともあります。
まだ先の話だと思われる方もいるでしょうが、老後の生活を考えた住まいづくりは夫婦にとって大切なことです。
今回は、老後に備えたリフォームのポイントについていくつか紹介します。
リフォームやリノベーションを検討されている方はご参考ください。

 

家の大きさや広さに注意

子どもを育てる時期には家族の人数などを考慮して、大きな家を必要とされたことでしょう。しかし老後を考えると夫婦2人で生活するには部屋の数が多すぎたり、家が大きすぎたりしませんか。
家が大きかったり、部屋の数が多かったりすると防犯面で不安にもなりますし、掃除に時間も取られてしまいます。
そういった点を踏まえて、あらかじめリフォームしやすい建設材料を選んだり、部屋を減らす「減築」と呼ばれるリフォームを行うと便利です。
またトイレや洗面所といった水回りを減らしたり、一カ所にまとめたりすることも有効だと言われています。

 

必要な部分だけバリアフリー化

年齢を重ねると、ちょっとした段差でも転倒してしまうことがあります。
そうしたことへの対応としてバリアフリー化することは大切です。
とはいえ、手あたり次第に手すりをつけたり・浴槽を低くしたり・段差を低くしたりすることは避けたほうが良いでしょう。
リフォームを行う前に必ずそれが必要かどうかを確認することをお勧めします。
たとえば浴室リフトを取り付けたものの、訪問入浴サービスを受けて自宅のお風呂を使用しなくなるという可能性もあります。
本当に必要なものだけを残すことが大切です。

基本的にはしっかりと床の段差を無くしたり、レールや溝も埋めておいたりすると生活が楽になります。
またベッドからトイレの距離を近くすることも良いでしょう。
他には複数の部屋の壁を取っ払って、1つの部屋にするという方法もあります。
要介護者に目が行き届きますし、掃除もしやすくなりますよ。

 

夫婦の距離感を保つ空間づくり

老後は夫婦2人だけの時間が長くなります。長時間、顔を突き合わせていると息が詰まってしまうことも。
そういった状況を解決するために、夫婦それぞれが独立した個人スペースを持つことが大切になります。

No031_img02男性の場合は書斎などのプライベートブース、女性の場合にはティータイムを楽しめる空間を作ってみてはいかがでしょう。
夫婦お互いのプライバシーが守られて、趣味を行える空間を作ることが長い夫婦生活には欠かせないと言われています。

もちろん、健康であることに越したことはありません。

 

ですが健康を維持にしにくくなった場合には、段差のある家や老朽化した家で過ごすことは大変です。
防音性や断熱性など家の機能性アップを踏まえたリノベーションを検討してみてください。
老後の幸せな住まいづくりを目指してリフォームする際には、本記事のポイントを参考にして頂きたいと思います。

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