Reform Column

リフォームコラム

2016.04.08

Vol.27 フローリングのリフォーム、無垢と合板どっちがいい?

No027_img01フローリングのリフォームをする際に悩むのが床材の種類です。
床材は製造法によって「無垢フローリング(単層フローリング)」「合板フローリング(複層フローリング)」の大きく2つがあります。
ここでは、それぞれの特徴について見ていきましょう。

 
 

無垢フローリング(単層フローリング)

木材を張り合わせることなく切り出して形成する無垢フローリングは、1枚1枚色合いや木目も違います。この点を良いと感じるかどうかは、好みによるでしょう。

メリットとして挙がるのは、調湿効果です。
無垢の木は、小さな穴が無数にある多孔質構造をしており、この穴で調湿を行います。
また、湿気だけでなく空気も吸収するため、冬は暖かく夏は涼しい足元を作り出します。
加えて、無垢フローリングは表面が傷んだ場合も、削り直して再利用することが可能です。

一方、メンテナンスの上でデメリットもあります。
天然ゆえに湿度の変化があり、乾燥不良のものは割れの原因になる反りや狂いが起きやすくなっています。
またシミもできやすいため、こまめな手入れが必要です。水回りに採用するのは見送ったほうがいいかもしれません。

 

合板フローリング(複層フローリング)

No027_img02
複数の板を張り合わせた合板(基材)に、表面材として天然木材の薄版を張りつけたものが一般的な合板フローリングです。
表面の木材が薄いタイプは、補強のためにウレタンなどで樹脂塗装をしているものも多い他、プラスチックで単板を処理して割れや狂いに耐性を持たせたものや、特殊な繊維板を挟んで強度を高めたものなどがあります。

合板フローリングのメリットとして、変化の少なさが挙がるでしょう。
温度や湿度の変化に強く、無垢と比べてもねじれや反りが発生しにくくなっています。
また、耐水性や耐候性もある他、傷がつきにくいためメンテナンスもしやすい素材です。
無垢のような風合いや温かみには欠けますが、合板フローリングは価格やバリエーションにおいても優位な素材となっています。

 

木の種類にも注目してみよう

無垢と合板、それぞれに大まかな傾向はあるものの、あくまでこの2つは加工の仕方による区分です。当然、使用する植物の種類によっても性能は変化します。

クッション性の高い「スギ」、断熱性の高い「キリ」、耐水性の高い「クリ」など、木材によって得意分野は違うのです。
フローリングの床材を選ぶときは、加工の仕方だけでなく、木材の特性にも着目してみましょう。

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