Reform Column
リフォームコラム
Vol.11 中古住宅を購入するメリットとデメリット
新しく建てられたばかりの新築住宅を購入するのに対し、すでに人が住んだことのある中古住宅を購入することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
今回は中古住宅を購入することによるメリットだけでなく、同時にデメリットについても紹介していきます。
ぜひ中古住宅を購入する際の参考にしてみてください。
中古住宅のメリット
価格が安い
中古住宅を購入する最大のメリットは、やはりその価格の安さにあるのではないでしょうか。
中古住宅は新築住宅の8割ほどの安い価格で手に入れられるといわれており、国土交通省が実施した住宅市場動向調査によれば、マイホーム購入時における資金総額の平均が新築住宅と比べ、約1500万円も安いことが分かっています。
すぐに住むことができる
中古住宅は購入する前からすでに建物が完成しているため、購入後すぐに生活を始めることができます。
そのためマイホームが完成するのを待てないという方は、中古住宅を購入したほうが良いでしょう。
好きな形にリフォーム(リノベーション)できる
中古住宅であれば、購入後にその家をリフォーム、または間取りごと変えるなどのリノベーションをしたとしても、新築住宅を購入する場合より安い費用で済ませられることが多いでしょう。
そのため自分の好みに合った家を安く手に入れたい場合には、新築住宅を購入するよりも、中古住宅を購入してからリフォームやリノベーションを行うほうがお得といえます。
住宅面積が広い
基本的に中古物件は築年数が短いほうが劣化も少ないため良いとされていますが、1972~1974年にかけて起こったベビーブームのころに建てられた住宅は、大人数の家族でも生活できるように3LDKや4LDKなどの広い空間のタイプのものが多くなっています。
それらの中古住宅を購入し、そのあとでリフォームやリノベーションをすれば、自分の好みのデザインで、なおかつ広々とした空間の家に住むことができることでしょう。
生活のイメージが立てやすい
新築住宅の場合は未完成のものが多いため、建物のイメージを写真などでしか見ることができませんが、中古住宅は購入前に建物自体を見ることができ、自分が実際に住んだときのイメージがしやすくなります。
しっかりと新生活をイメージした上で中古住宅を購入すれば、購入したあとで後悔する可能性も低くなることでしょう。
中古住宅のデメリット
住宅内に傷や汚れなどがある
築年数が数十年も経っている中古住宅であれば、少なからず傷や汚れがあちこちについてしまっているはずです。
そしてそれらの傷や汚れは目に見える場所だけでなく、床下や屋根裏、内側の外壁などの目に見えない部分にもあるかもしれません。
もし築年数の古い中古住宅を購入し、リフォームまたはリノベーションを行うという方法をとるのであれば、場合によっては内装だけでなく家全体をリフォームする必要もあります。
住宅ローンの審査が厳しい
あまり知られていないことかもしれませんが、中古住宅を購入するために組む住宅ローンの審査は、比較的新築の場合よりも厳しくなっています。
中古住宅を購入する際に住宅ローンを利用する場合には「年収」や「キャッシングの状況」「貯蓄の金額」「住宅ローン以外のローン」などが厳しく審査されることになるでしょう。
中古住宅は購入後にリフォームやリノベーションを行うことで、そのメリットを最大限に活かせるものとなっています。
そのため中古住宅の購入を検討する際には、購入後にリフォームやリノベーションを行うことを前提にしながら、考えてみるようにしましょう。