Reform Column
リフォームコラム
Vol.97 住宅の状況を診断する!ホームインスペクションとは
住宅の劣化状況などを素人の目で正確に判断することは簡単ではありません。そのためリフォームの必要があるのかどうかなど知りたいときは、どうしてもプロに確認してもらう必要がでてきます。
そんなときに役に立つのが「ホームインスペクション」です。専門家が第三者的な立場から住宅の状況を診断してくれます。
ここではリフォームをする前に活用することもできる「ホームインスペクション」とはどのようなものかご紹介します。
ホームインスペクションとは
ホームインスペクションとは、「住宅診断」の意味で、住宅の専門家(ホームインスペクター)が第三者的な立場から住宅の劣化状況や欠陥の有無などを見きわめ、住宅についてのアドバイスをおこなってくれるサービスです。
ホームインスペクターは「住宅の医者」のような役割を持っており、目視で屋根や外壁、室内や小屋裏、床下などの状態をチェックします。
中古住宅などを購入する前にホームインスペクションをおこなうことで、建物の状況を把握し、より安心して取引をおこなえるようになります。
ホームインスペクションをおこなうのは前述のとおり第三者的な立場の専門家です。そのため住宅購入やリフォームと利害関係がなく、より公正な判断をしてもらうことができます。
ホームインスペクションはリフォーム前にもおこなえる
もともとは住宅を購入する際や住宅を売り出す前におこなうことがメインでした。しかし最近では、お住いの住宅にリフォームの必要があるかどうかの判断をする際にホームインスペクションをおこなうケースが増えています。
住宅のリフォームは自分でその必要の有無を判断しておこなうことが多いですが、自分の判断だけでリフォームをおこなうのにはさまざまなリスクがあります。
住宅リフォームのリスク
- 必要のないリフォームをしてしまう
- 劣化や不具合の補修を同時におこなわず、設備の効率が悪くなってしまう
- 後から必要なリフォームをおこなうことになり、費用が割高になってしまう
リフォームをする前にリフォーム業者に相談することもあると思いますが、リフォーム業者は利害関係者であるためリフォームすることを勧めるものです。必ずしも公正な判断が下せるとは限りません。
そんなときにホームインスペクションを活用することでより効率的かつ納得のできるリフォームを実施できるようになるのです。
とはいえ、最終的にリフォームするかしないかの判断をするのは自分です。ホームインスペクションは判断を下す際に利用できる、客観的な材料を提供してくれるだけのものであることを忘れないでください。
リフォームを安心して実施するために役立つホームインスペクション。リフォームについて検討中の方はホームインスペクションを利用し、住宅の状態をしっかりと把握してから業者に依頼するといいでしょう。