Reform Column
リフォームコラム
Vol.87 屋根裏をリフォームする際の注意点を紹介!
家具や家族が増えることで、ちょうどよかった間取りも次第に狭くなっていくものです。そうなると「もっとスペースが欲しい」と考えるものですが、だからといって土地の広さを広げることが難しい状況も少なくありません。
増築してスペースを広くすることはできないという方には、屋根裏のリフォームをおすすめします。土地の広さがそのままでも、家の中に新しいスペースを生み出すことができます。
ここでは、最近注目されている屋根裏リフォームのメリットと、屋根裏活用の注意点をご紹介します。
リフォームで屋根裏を作るには
屋根裏をリフォームするには、建築基準法で定められた以下の条件を満たしている必要があります。
- 下階の床面積の2分の1以内
- 屋根裏の床から屋根裏の天井までが140cm以内
- 屋根裏収納への昇り降りは、取り外しができる、または折り畳み式のハシゴを利用する
これらの3点を満たしていない場合、増築であるとみなされるため課税対象になることがありますので注意してください。
屋根裏リフォームのメリット
次に屋根裏をリフォームするメリットを見ていきましょう。
課税なしで「増築」ができる
実際に増築すると、家屋の価値が変わってしまうため課税の対象になることがあります。ですが屋根裏リフォームでは、スペースを拡大しても先に述べた条件を守っていれば、課税対象になることはありません。
広い収納スペースが確保できる
クローゼットや押入れに入れることができなかった大きなもの(ベッドや机など)も、屋根裏を収納スペースにリフォームすることで楽に置けるようになります。また、天井に高さがあればウォークインクローゼットとして活用することも可能です。
シーズンものや、処分に迷う家具などの一時保管に適している
夏場しか使わない扇風機や、冬場のストーブなどをしまっておくのに適しています。趣味の道具(スキー板など)をしまっておくのにも便利です。また、処分するかどうかで悩んでいるものの保管場所としても利用できます。
部屋がひとつ増える
屋根裏とロフトを同じものと考えている方もいるかもしれませんが、厳密には違うものです。ロフトが「部屋の一部に作られた昇り降りできるスペース」のことを指すのに対し、屋根裏は「ひとつの部屋」です。人目につかないプライベート空間を作ることができます。ひとつの部屋として区切られているため、冷暖房の効果を下げることもありませんし、物が落下してしまうリスクもロフトより低いというメリットがあります。
屋根裏の注意点
メリットがたくさんある屋根裏リフォームですが、屋根裏を活用するには注意しなくてはならない点もいくつかあります。
熱がこもりやすい
屋根裏は文字通り「屋根の裏」に当たるスペースです。太陽の熱を吸収しやすい空間ですので、断熱材を使うなどの熱対策を忘れないようにしてください。
結露しやすい
反対に、冬になると室内と外気の温度差で結露が発生しやすくなります。そのためカビの発生も起こりやすいです。除湿器などを用いて結露・カビの発生対策をしっかりとおこなうようにしてください。
以上で紹介した注意点をしっかりと押さえてリフォームすれば、屋根裏を便利な空間にすることができます。新しくスペースが欲しいとお考えの方は、ぜひ一度屋根裏リフォームについてご検討ください。