Reform Column
リフォームコラム
Vol.82 快適な畳を保つために!注意したい畳に生息する害虫と対策法を紹介!
家に和室があると、畳の感触の心地よさについ直接寝転がってしまうことが多いと思います。しかし、畳は多くの害虫の温床になっています。しかも害虫はだいたいの場合、パッと見ただけでは確認できない小さなものばかりです。そう思うと、なんとなく心配ですよね。肌に触れる機会が多い畳だからこそ、しっかりと対策はとっておきたいところです。
ここでは、畳に生息している害虫の種類や、害虫対策をご紹介します。
畳に生息する害虫
まずは畳に発生する代表的な害虫を紹介しましょう。
ダニ
畳に発生する害虫と言えば、まずダニを思い浮かべる方も多いと思います。畳に発生するダニは大きく分けて2種類です。
- ツメダニ
体長0.3~0.5ミリ
コナダニなどを捕まえて、体液を吸います。人間を刺すことがあり、刺されたところがかゆくなるなど実害がある害虫です。
- コナダニ
体長約0.2~0.5ミリ
ホコリの中にある人のフケや食べかすなどを食べています。刺したりはしませんが、アレルギーの原因になるなどの被害がある害虫です。人間を刺すツメダニはコナダニを食べているので、コナダニがいればツメダニも発生している可能性が大きいと言えるでしょう。
ダニ対策の掃除方法は、畳のある部屋を暗くしダニを表面におびき寄せてから(ダニは暗いところを好む習性があります)掃除機をかけるのがポイントです。また天日干しでも大部分死滅させることができます。
シバンムシ
体長2~5ミリ
乾燥食品、本、たばこ、畳などを食べます。
人体に実害はほとんどないですが、大量発生することがあるやっかいな害虫です。また、シバンムシの幼虫に寄生する「アリガタバチ」が発生する原因になるので、駆除をするに越したことはありません。
家庭でできる対策としては、乾燥食品を密閉した容器に入れるなどがあります。また湿気を好むので、湿度が高い季節などは除湿器を使って湿度が上がらないように気を付けてください。
チャタテムシ
体長1~2ミリ
食品やカビを食べます。人体に実害はないですが、見た目が気持ち悪い不快害虫です。
高温多湿を好みます。
畳を干したり、部屋の湿度を取り除いたりなどが予防策です。
シミ
体長8~10ミリ
乾燥食品や本、壁紙などを食べます。体が扁平で動きが俊敏、長い触覚や尻尾を持った、不快害虫です。
畳だけではなく、家全体につく虫なので畳だけに対策しても発生は抑えられません。また、飢餓に強いため1年くらいなら食べ物がなくても死なないのが特徴です。
大発生を抑えるためには、乾燥食品や古本など保管場所の湿度が上がらないよう気を付ける必要があります。
害虫対策
上で紹介したすべての害虫に共通して言えることは、高湿度が発生原因になるということです。部屋の通気性をよくするなどして、屋内の湿度が上がらないように工夫しましょう。窓を開けて換気する、洗濯物を部屋干ししないなどがポイント。除湿器や畳熱風乾燥器の利用もおすすめです。
また、ごはんやお菓子の食べかすを放置する、畳の上にカーペット敷いている、なども発生原因になります。
定期的に畳に掃除機をかけたり、外に干したりと、畳を清潔に保つようにしましょう。
畳の部屋では直接座ったり寝そべったりしたいものですよね。ここで紹介したことを参考にして、畳に害虫が発生しないようにしましょう。
最近では、防ダニ防カビなどの性能を持った和紙畳などもありますで、どうしても害虫が減らないという方は、畳替えを検討するのも良いかもしれません。