Reform Column
リフォームコラム
Vol.78 補助金がもらえる!介護リフォームとは
リフォームの目的のひとつに、介護のためというものがあります。高齢化によって介護そのものの需要が高まっており、介護リフォームを求める声が増えています。
実は介護リフォームを行う際は、補助金を受け取ることもできます。
ここでは、介護リフォームで補助金をもらうための基準やポイントについてご紹介します。
介護リフォームの補助金とは
介護を目的としたリフォームの場合、介護保険を利用することで補助金を受け取れます。介護保険では「一生涯で最高20万円まで、リフォームの90パーセント(支給額18万円)の補助金」を受け取ることが可能です。
補助金を受け取るにはいくつか条件があり、前提として「要支援、要介護1~5と認定された人が居住する住宅のリフォーム」である必要があります。
たとえば、「たまに来る叔父のためにリフォームしたい」ということでは、受給の対象になりません。
一生涯で20万円までと規定されていますが、引っ越した場合や要介護ランクが3段階以上上がった場合には、改めて20万円までの補助金を受け取ることが可能です。
補助金の対象となるリフォーム
それでは、補助金の対象となるリフォームの内容について紹介していきましょう。
階段などに手すりをつける
手すりは転倒防止になり、介護をするのに必要な設備です。室内外を問わず、手すりを設置するのであれば補助金の対象になります。
段差の解消(バリアフリー)
お年寄りや足の不自由な方にとって、室内にある段差は生活の障害になります。段差をなくす場合のリフォームも補助金の対象です。また引き戸のレールや敷居の撤去などもこの中に含まれ、補助金の対象になります。
床材を替える
フローリングなどの滑りやすい床材を滑りにくいものに取り換えるリフォームも、転倒防止などの効果があり、補助金の対象です。車いすに適した床材への変更も、補助金の対象になります。
扉を替える
押したり引いたりして開閉する扉は、車いすに乗っている人にとって使いづらいものです。そのような扉を引き戸に変更するリフォームも、補助金の対象になります。
便器を洋式にする
要介護者は、和式便所で用を足すのが大変です。また、介護する人の負担も大きくなります。和式便器を洋式のものに取り換えるのも補助金の対象です。また洋式便器を、高さ調節可能などの使いやすいものに変更する工事も補助金の対象になります。
介護リフォームのポイント
介護リフォームは、一般的なリフォームと違って介護に関する専門的な知識が必要になります。リフォーム業者を選ぶ際も、専門性の高い業者を選ぶなど慎重にやる必要があると言えるでしょう。
要介護者のために安全で安心な設備を取り付けなければいけないのに、工事が雑だったり、欠陥品を取り付けられたりすれば危険度が増してしまいます。そのようなことを避けるために、しっかりと事前に調べて、信頼できる業者を選ぶようにしてください。
介護リフォームをすることで要介護者や介護者の生活は、ぐんと楽になります。介護のためにリフォームをしたいとお考えの方は、ぜひここで紹介したことを参考にしてリフォームに臨んでみてはいかがでしょうか。