Reform Column

リフォームコラム

2017.08.08

Vol.76 畳の替え方は時期によって変える!リフォームの際の畳の替え方

pixta_15708378_M畳を替えることで部屋の雰囲気はがらりと変わります。最近では畳の素材や色合いなどにたくさんの種類があり、リフォームで畳を一新することも多くなっています。ですが畳は状態や時期によっては、替え方に気を付ける必要があります。

ここでは、畳の替え方や畳の部位などについて紹介します。

 

畳の部位

まずは畳の構造について紹介しましょう。畳の構造は大きく分けて3つの部位に分類できます。

 

畳床(たたみとこ)

畳の芯になっている部位です。かつてはすべてがワラを圧縮して作っていましたが、現在ではポリスチレンフォームや廃木などを木質繊維に再生させ圧縮したインシュレーションボードを使用しています。それにより、軽量化や防音効果、ダニなどの発生率を抑える効果を持つようになりました。

 

畳表(たたみおもて)

畳床を包んでいる表面のゴザのことを畳表と呼びます。

イグサなどと麻糸を織り合わせて作り、地方によって色合いや光沢がさまざまです。国内産の井草は中国産のものなどと比べて色合いが自然で、耐久性があるといわれています。

また、イグサを使用せずに天然和紙やポリプロピレンなどを原料にしているものもあり、種類が豊富です。

 

畳縁(たたみべり)

畳縁とは、畳を補強する目的で畳の縁につけられる布のことを指します。

素材には錦や麻、絹や化学繊維などが使われており、柄の有無など、部屋の雰囲気にあった畳縁を選ぶことができます。

 

畳の替え方3つの手法

次に畳の替え方について以下に紹介します。

 

裏返し

まずは一般的に用いられる「裏返し」と呼ばれる手法。その名のとおり、畳表を全部はがし裏返して反対側の面を表にし、同時に畳縁も交換します。

畳表は両面使うことができるため、片面の寿命が3~5年のイグサの場合、1枚の畳表を最長で10年近く畳を使うことができるので、コストがかかりにくい手法といえます。

畳の表面のイグサがはがれるようになったら「裏返し」をおこなうサインだと理解しておくと良いでしょう。
 

表替え

表替えとは、畳床はそのままで、畳表と畳縁を新しいものに交換する手法です。

「裏返し」は1枚の畳で1回しかできません。両面ともに寿命を迎えた場合は「表替え」を利用します。

だいたいの交換の目安は5~7年と言われていますが、裏返した畳表が古くなってきたと感じたら、表替えをするべきでしょう。

 

新調

新調とは、まさに文字どおりで畳のすべてを新しいものに交換することを言います。

畳床がへこんだときや、ダニやハウスダストが増えてきた場合におこなうといいでしょう。

また、すべてを新しくすることでサイズや素材などを選ぶことができるようになるので、リフォームをする際には自分の要望どおりの畳にすることができます。

畳全体の寿命はだいたい10年程度と言われていますが、気分を変えたいときや、部屋の雰囲気を一新したいときなどにおこなうのがおすすめです。

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ひと言に畳と言っても、現在はたくさんの色や素材が選べるようになっています。畳を新しくすることで気分も変わりますし、部屋の雰囲気もがらりと変えることができます。また、半畳で縁のない敷き込み規格の畳もあるなどより取りみどりで、これであればモダンな和室にしたり、洋室にアクセント加えたりすることも可能です。

畳を替えて、お部屋の雰囲気や気分をぜひ一新してみてはいかがでしょうか。

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