Reform Column
リフォームコラム
Vol.100 中古マンションリノベーション、物件選びのポイントは?
「新築マンションの購入は値段が高いから、中古マンションを購入してリノベーションしよう」とお考えの方も多いと思います。中古マンションを購入してリノベーションすれば比較的安い費用で理想の住まいを作ることができるでしょう。
しかしマンションの構造によってはリノベーションをおこないにくいものもあります。中古マンション購入&リノベーションをお考えであれば、リノベーションしやすい物件選びをしなくてはいけません。
ここではリノベーションを予定している際の、物件選びのポイントを3つご紹介します。
間取りの変更ができるかどうかをチェック
マンションの構造によっては間取りが変更できないものもあります。壁式構造と呼ばれる構造のマンションは、間仕切り壁などがコンクリートでできているため、撤去や移動ができないので、間取りの変更がしづらく、リノベーションをおこなうことも難しいでしょう。
一般的に間取りの変更がしやすいと言われているのが、間仕切り壁が木や軽量鉄骨でできている構造のマンションです(マンションの外壁(部屋全体を囲んでいる部分)は共有部分にあたるところになるので、個人でリノベーションをすることはできませんから、コンクリートでできていても問題ありません)。
間仕切り壁が木や軽量鉄骨であれば撤去や移動をおこなうことができますので、壁を取り払ったり、壁に室内窓やドアを取り付けたりしやすくなります。
中古マンションを購入してリノベーションしようとお考えの方は、マンションの構造が間取りの変更がしやすいものかどうか確認するようにしてください。
床下や天井裏をチェック
リノベーションは間取りの変更だけではありません。水回りや照明機器を自分好みのものや場所に変更することもあるでしょう。
水回りの機器の場所を移動するとなると、それに伴って床下の給排水管の移動も必要になります。給排水管は床下を通ってパイプスペースにつながるので、床下の空間に余裕がなくては移動できません。
同様に、天井に取り付ける照明器具の移動の際も天井裏の配線を通しておこなうことになります。床下や天井裏にスペースがないマンションの場合、配線が表に出てきてしまい、理想の住居空間を作ることが難しくなるかもしれません。
床下や天井裏の空間に余裕がある構造として、二重床、二重天井というものがあるので、マンションの構造をチェックするときの目印にしてみてください。
管理規約をチェック
マンションの構造がリノベーション向きであっても、マンションの管理規約によっては、フローリングの張り替えが禁止されていたり、水回りの移動を禁止していたり、自分の希望通りのリノベーションをおこなえない場合があります。
マンションの管理規約はマンションごとに違いますので、購入前にしっかり確認しておきましょう。
マンションの構造や状態によっては、リノベーション費用がかさむものがあります。例えば、断熱性が低いマンションだと、断熱性を高めるためのリノベーションをおこなう必要も出てきますので、そのぶん費用が高くなるでしょう。
中古マンションを購入してリノベーションしようとお考えの方は、ここで紹介したことをまず最低限のチェックポイントにして物件選びをするようにしてください。何か不明なことがあれば、専門家に相談するなどして、リノベーションしやすい後悔のないマンションを選ぶようにしましょう。