Reform Column
リフォームコラム
Vol.63 畳からフローリングに!洋室をつくる4つのポイント
家族の成長やライフスタイルの変化に応じて、家のなかの造りを部分的に変えることでより快適な生活を送ることができます。畳の床をフローリングにリフォームするのも、そのひとつだと言えるでしょう。
畳は小さいお子さんがいる家庭ではお昼寝などをするときや、ごろ寝してじゃれ合って遊ぶときなどに重宝しますが、家族の年齢層が上がり、部屋の用途を変えたいというニーズも生まれます。
畳の上にソファーやテーブルなどを置くと畳が傷つき見栄えが悪くなります。そんなときに畳の部屋をフローリングにするリフォームが有効です。部屋の用途が広がり、ライフスタイルに合った使い方が可能になります。
そこで今回は、畳からフローリングにするリフォームのポイントをご紹介します。
リフォームの際の「4つのポイント」を紹介
1.下地変更
一般的には畳やフローリングを問わず床下の下地にあたる部分は、根太(ねだ)とよばれる骨組みで支えられています。畳がある部屋の場合、配置された根太の間隔が広くなっています。そのため、和室だった部屋の下地の上にフローリングを敷くと強度に問題が出やすくなります。まず根太の間隔を狭くする工事が必要です。
畳とフローリングでは厚さが違い、廊下や他の部屋との段差をなくすように調整します。床の高さを合わせる施工は二重床工法というものです。根太などを用いて敷居との高さを合わせ、下地合板を足し、その上にフローリングの床を貼るという工法を指します。
2.フローリングを選ぶ
フローリング材には、合板フローリング材と無垢フローリング材の2つがあります。
・合板フローリング材
いくつかの板を張り合わせた合板に、天然木の薄板を張り付けたものです。温度や湿度の変化に強く、変形が起こりにくい素材で値段の安めなものです。
・無垢フローリング
木材が天然のもので素材としては良質ですが、変形が起こりやすくメンテナンスが必要になります。品質にばらつきがあり値段が高めとなります。
3.同時に壁や天井のリフォームもする
和室の造りの部屋に床だけフローリングにしても不格好に見えます。壁や天井のリフォームも同時に行うことをおすすめします。
・壁
和室の壁は真壁という柱が見える構造になっていますが、洋室にする際は柱を見えなくさせる大壁という形にも変更できます。
・天井
下地材を張ってクロスを張るものや、天井を解体して新たに天井下地を組んで石膏ボードを張りクロスを張るというものがあります。
・押入れ
すべて取り壊しフローリングを敷いて部屋を広げたり、収納スペースを作ったりするリフォームが考えられます。
4.費用の目安を知っておく
例:6畳分の畳をフローリングに張替えるリフォーム(およその目安)
工事費用:約3万円~5万円
フローリング材:約13万円~15万円(1m²あたり1万円ものを使用)
部屋全体の内装:約10万円~15万円
フローリングで快適な暮らし
畳の部屋をフローリングにすることで、掃除が楽になったり、押入れをクローゼットにすることで収納しやすくなったりするメリットがあります。こうしたメリットを考慮して畳の部屋をフローリングの床の洋室にしてみてはいかがでしょうか。