Reform Column
リフォームコラム
Vol.44 ブロック塀をリフォームする時期かも?【チェックリスト付き】
ブロック塀は、劣化が進むと倒壊の危険性があります。2016年4月に起きた熊本県熊本地方を震源とする地震において、倒れたブロック塀の下敷きになって亡くなった方もおられます。また、劣化したブロック塀に子供がよじ登ると大変危険です。
できるなら、劣化したブロック塀をリフォームする時期やタイミングについて知っておきたいですよね。
今回はブロック塀の状態を確かめる簡単なチェックリストを掲載したコラムをお届けします。こちらを参考にリフォームの時期を定めてみてはいかがでしょうか。
ブロック塀のチェックリスト
ブロック塀を作って30年以上経っている
素材などにもよりますが、ブロック塀の寿命は一般的に30年と言われています。まず、劣化が進むとひび割れができます。その隙間から雨水が侵入し鉄筋が錆びて、塀の耐久性や耐震性が落ちていくので早めに対策を講じるのがオススメです。
塀に傾きやぐらつきがみられる
ブロック塀が傾いていたり、少し押すだけでぐらついたりする場合は倒壊の危険性があります。すぐにリフォームに取りかかる必要があります。ぐらつく場合には、周辺を気にしつつ張り紙などをしてブロック塀に近づかないように警告しておきましょう。
ブロック塀の高さと厚さ
平成12年に安全にブロック塀を建てるための法律が施行されました。こちらの中では塀の高さと厚さに関する基準が設けられています。塀の厚さが15㎝以上の場合、塀の高さは2.2m以下です。また塀の厚さが10cmの場合は、2.0mまでのブロックが建築可能となっています。
ご自身の所有するブロック塀が以上のような基準を守られていない場合には、改善するためのリフォームをされると良いでしょう。
控壁があるか、間隔は規定を守っているか
ブロック塀を設ける際には、控壁(ひかえかべ)を設ける必要があります。控壁は壁に対して直角に突き出して、支える役割を果たします。この控壁がない場合には設置しましょう。また控壁同士の距離は3.4m以下の間隔で設置されている必要があるので注意が必要です。
透かしブロックの使用頻度
塀に利用されるブロックの中には、穴の空いたブロックがあります。それは「透かしブロック」と呼ばれ、塀の装飾性と通気性を高めるために用いられます。透かしブロックには鉄筋が通っていないため、連続で使用されていたり使用されている個数が多かったりすると倒壊する危険性が増してしまいます。
ブロック塀の基礎部分は基準を守っているか
ブロック塀の基礎部分(地中に入っている部分)は、35cm以上入っていなければなりません。この部分が浅いと地震の揺れによって倒壊しやすくなります。
塀の中に鉄筋が入っているか
ブロック塀は、ブロック同士の中を鉄筋が通っている構造です。しかし中には、鉄筋が入っていないものもありますので確認が必要になります。こちらも基準があり、9mmの鉄筋が縦横ともに最大80㎝間隔で入っていなくてはなりません。
リフォームを行うべきかを確認するためのチェックリストを紹介しました。ブロック塀は土留めとして利用されていたり、石垣の上にあったりと置かれた場所によってもリフォームを考慮する必要がでてきます。
今回紹介したチェックリストでも判断の付かない状況なら、まずはリフォーム業者などに相談されることをオススメします。