Reform Column
リフォームコラム
Vol.14 リノベーションの計画を立てる際の注意点と失敗例
中古住宅を購入してその家をリノベーションする方法をとれば、新築を購入した場合よりも割安な金額でマイホームを取得することができます。
しかし物件選びやリノベーション業者選びを間違えたり、リノベーションの計画自体を間違えたりすると失敗に繋がってしまうことがあるため、その方法を実行する際には新築物件を購入するとき以上に慎重になるべきなのです。
そこで今回はリノベーションの計画を立てる際の注意点と、リノベーションの失敗例をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
こんなリノベーションはやめておこう
まずリノベーションの計画を立てる際に、まるで新築物件に見えるかのように変えようとするのはやめておきましょう。
新築物件に使われる建材を使ってリノベーションをするには多額の費用がかかってしまいますし、いくら見た目を新築物件のように変えたところで、築年数を重ねた「中古住宅」であるという事実が変わるわけではありません。
決して家の寿命が伸びるわけではないので、かけた費用ほどの効果は生まれないのです。
また家のデザインを変更できるからといって、外装や内装のデザインを派手なものに変えることもやめておいたほうが良いでしょう。
家のデザインを目立ち過ぎるものに変えると、近所から迷惑がられてしまう場合もありますし、いざ家を売却しようと思ったときに買い手がつかなくなってしまいます。
加えて内装を派手なデザインに変えることで、落ち着いて生活できなくなってしまう可能性もあり、家のデザインを派手にすることにはあまりメリットがないのです。
リノベーションのよくある失敗例
では最後に、リノベーションの工事をしたあとで後悔してしまったという、リノベーションの失敗例について見ていきましょう。
スペースが狭くなってしまった
リノベーションの失敗例としてよくあるのが「想像より狭くなってしまった」というものです。
特にキッチンや浴室、玄関などの、もともと広いスペースを必要としない場所については、イメージだけでリノベーションを進めていくのは危険です。
このような事態を避けるためには、リノベーションの計画時から業者とのコミュニケーションをしっかりとるようにし、できれば完成予想のビジュアルを作ってもらうようにすると良いでしょう。
予算オーバーをしてしまった
中古住宅の購入費とリノベーション費用のトータル予算を計算した上で計画を立てたとしても、リノベーション費用が予算内に収まるとは限らないため注意が必要です。
リノベーションは着工前の打ち合わせが大切で、打ち合わせをきちんと行なっていないと、要望を業者が認識していない状態で工事に入られてしまう可能性があります。
もしそんな状態でリノベーション工事が始まると、あとで追加工事や追加費用が発生してしまう場合があるのです。
このような事態を未然に防ぐためには、着工前に打ち合わせの内容が見積書に反映されているのかを確認し、追加工事の必要性が出てきた場合にはその都度追加料金がどれくらいかかるのかを把握しておくことが大切です。
できると思っていた工事ができなかった
どの程度のリノベーションが実現できるかという工事の内容については「木造住宅か鉄骨造か」「一戸建てかマンションか」など、その家の構造や種類によって大きく異なってきます。
そのためそれを調べる前に中古住宅を買うと、いざリノベーションをしようとしたときに「壁を移動することができなかった」「吹き抜けを作ろうと思ったけどできなかった」というように、買ったあとで工事ができないという事実を知ることになりかねないのです。
先ほどもお伝えしましたが、やはりリノベーション業者への相談は、物件の購入前に行いましょう。リスクを大幅に軽減することできます。