Reform Column
リフォームコラム
Vol.123 リフォームで気をつけたい近隣トラブル!未然に防ぐには?
住宅リフォームの工事中は、騒音・ニオイ・ほこりなどがどうしても発生しますので、近隣に住む方々に迷惑をかけることになります。お互い様だからといって、十分な対応をしていないと思わぬトラブルにつながる可能性もあります。トラブルを未然に防ぐために大切なことは、工事の前にきちんと挨拶をしておくことです。ここでは、リフォーム工事で起こりやすいトラブルと、事前に必ず行うべきご近所への挨拶のマナーをご紹介します。
リフォームで起こりやすいトラブルとは?
屋根や外壁の塗装工事では、多かれ少なかれ必ずニオイが発生します。ニオイが気になるうちは、窓を閉めきって過ごさなければならなかったり、気分が悪くなったりする恐れもあります。
改築による廃材の撤去作業では、ホコリが近隣に飛散し、気になって洗濯物を外に干せない……といった影響も考えられるでしょう。また、リフォーム工事ではさまざまな施工業者が作業にあたり、一日に何台もの車が出入りすることで、近隣の方はどこか落ち着かない気持ちになりますし、路上に停まった車によって通行が妨げられてしまう恐れもあります。
このように、工事中は近隣の方へさまざまな影響を及ぼしますが、事前にきちんと挨拶することで近隣の方の理解を得やすく、クレームなどのトラブルを防ぐことが可能です。
リフォーム前に必ず行おう! ご近所への挨拶マナー
挨拶は、遅くとも工事開始の一週間前までに済ませるのが適切です。伺う時間帯は、平日を避けた日中がベストと考えられます。その際、ご挨拶と共に必ず以下の事項を伝えるようにしましょう。
・工事開始日と終了予定日
・工事を行う時間帯、休工日
・簡単な工事内容
・特にニオイやホコリが発生すると予想される日(分かる場合)
・工事車両を停める位置
訪問先が留守の場合に備え、上記の内容とリフォーム業者の連絡先を書いた手紙を用意すると安心です。
また、500~1000円程の簡単な手土産を持参しましょう。あまり高価なものは逆に気を遣わせてしまうので、タオルや洗剤、日持ちするお菓子がおすすめです。挨拶にまわる範囲として一般的なのは、戸建ての場合は両隣・向かい3軒・裏の3軒、集合住宅の場合は両隣・上階3軒・下階3軒です。
業者まかせにしない! 工事中も周囲に配慮を
工事の前に挨拶まわりをしてくれるリフォーム業者も多く存在しますが、業者に任せきりにせず、必ず自分でも挨拶に伺いましょう。まずは自分が先に挨拶に伺い、業者の方には後日お願いすることをおすすめします。親しい間柄でも、要望を直接言うには気が引けるという方も多いものです。「後日担当の業者が挨拶に来るので、気づいた点や改善してほしい点などは何でも言って下さいね」と伝えておき、業者にクッションなってもらうことで、工事中も円滑にコミュニケーションをとることができます。
工事中は、近隣の方から意見が届いていないか、都度確認するようにしましょう。また、現場の様子もできる限りチェックし、何か要望があれば業者に伝えることも大切です。もちろん、リフォーム業者は最善を尽くしているはずですが、施主が工事中の様子をしっかり見てくれることでより丁寧・安全な作業ができることでしょう。
大切な人間関係をお忘れなく!
リフォーム工事による近隣の方々への影響は仕方のないことですが、前もってひと声かけるだけでも、人の気持ちは大きく変わるものです。事前にニオイやホコリが出ることが分かれば、その時間帯に外出することだってできます。これまで築き上げた人間関係は、マイホームと同じくらい大切なものだと思います。相手の立場を考えた気配りを忘れないことが、トラブル防止の最大のポイントとなるでしょう。