Reform Column

リフォームコラム

2018.05.28

Vol.115 不具合が見つかったときのために加入!リフォーム瑕疵保険とは

新築住宅の場合、ハウスメーカーや施工業者は主要構造部分や防水機能について、完成引き渡しから10年の保証が義務付けられています。つまり、建物に欠陥が見つかった場合、買主はその修繕をハウスメーカーや施工業者に求めることができるということです。

これはいわゆる瑕疵(かし)保険ですが、リフォームの場合にはそのような保証義務はありません。しかしリフォームの場合でも、工事後に欠陥が見つかるということは十分あり得ることで、施主は新築住宅購入者と同様の不安を抱くものです。

そんなリフォーム施主のために、任意ではありますが、リフォーム瑕疵保険というものが生まれました。

ここでは、リフォームをする際には検討しておきたい、リフォーム瑕疵保険についてご紹介します。

 

リフォーム瑕疵保険とは

リフォーム瑕疵保険とは、リフォーム工事の欠陥(瑕疵)が見つかったときに、その修繕費用を保険会社から支払われる保険金で賄うことができる保険です。任意の保険ですので、基本的にはリフォーム業者と相談をしたうえで、施主の希望で加入依頼することになります。保証対象はリフォームをした部分で、保証期間は主要構造部分が5年、その他の部分が1年です。

勘違いされやすいのですが、リフォーム瑕疵保険に加入するのは施主ではなく、リフォームをおこなう業者です。つまり被保険者はリフォーム業者となります(リフォーム事業者は加入の際に保険法人へ事業者登録する必要があります)。しかし、施主の希望で加入を依頼することになりますので、一般的に保険料の支払いは施主が負担することが多いです。

リフォーム後欠陥が見つかった場合、修繕工事のための費用が保険金として保険法人からリフォーム業者に支払われます。保険金が支払われることからリフォーム業者も施主も、安心して修繕工事を依頼・施工することができるようになるのです。

 

リフォーム瑕疵保険のメリット

保険料を支払わなくてはいけませんが、リフォーム瑕疵保険に加入依頼することにはいろいろなメリットがあります。

 

リフォーム業者の倒産のリスクを回避できる

リフォーム業者が倒産してしまうと、その後工事の瑕疵が見つかっても修繕工事を依頼することができませんが、保険へ加入しておいてもらうことで、リフォーム業者が倒産していても、施主が修繕費用(保険金)を受け取ることができます。

 

第三者による工事の検査を受けられる

保険法人の検査員が仕様書や資料などを確認しながら工事の状況を実際にその目で検査をします。専門的な知識を持った第三者による検査が受けられることで、リフォームそのものの品質を高めることができるようになります。

 

信頼できるリフォーム業者に工事を依頼できる

リフォーム瑕疵保険に加入する際、リフォーム業者はリフォーム瑕疵保険の事業者登録をしなくてはいけません。登録には保険法人が設定した基準をクリアする必要があり、過去に欠陥のあるリフォーム工事をおこなったことがある業者などは登録することができないのです。そのため、信頼できるリフォーム業者に工事依頼をすることができるようになります。

加入依頼をすることで、リフォーム後も安心して生活ができるようになります。リフォームを検討中の方は、転ばぬ先の杖としてリフォーム瑕疵保険について検討してみてはいかがでしょうか。

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