Reform Column
リフォームコラム
Vol.109 室内ドアをリフォームするなら知っておきたいポイント
リフォームをする際に間取りや設備などに注目することは多いと思いますが、案外見落としがちなのが室内ドアです。ドアは生活動線をつなぐ重要な存在で、ドアの種類によって生活の利便性が大きく変化しますので、リフォームをする際はドアの交換も一緒に考えるようにしましょう。
ここでは室内ドアのリフォーム方法や、ドアの種類、ドアリフォームのポイントなどについてご紹介します。
室内ドアのリフォーム方法
室内ドアのリフォーム方法には大きく分けて2種類あります。
ドア枠ごと交換する
ドアには必ず枠がついていますが、その枠ごと交換する方法です。ドア枠を交換することで、ドアのサイズや形状を変えることできるようになります。
枠ごと交換すると周囲の壁や壁紙にも影響が出ますので、同時に部屋の壁紙を張り替えることをおすすめします。
ドア本体だけを交換する
ドア枠をそのままにして、ドアだけを新しくする方法です。建具のみの交換になりますので、壁や壁紙に影響が及ばず、工事期間や費用を抑えることができます。
ただし枠が古いままドアだけが新しくなり、見栄えが悪くなることがありますのでしっかり検討してからおこなうようにしましょう。
ドアの種類
ドアにはいろいろな種類があります。種類によって機能性が変わってきますので、設置する部屋に合ったものを選ぶようにしましょう。
開き戸タイプ
ドアを奥に押したり手前に引いたりして開閉するタイプのドアです。密閉性が高く、隙間風をなくしたい寝室などにおすすめの種類です。ただ、ドアが開くためのスペースが必要になるため、ドアの周りに物が置きにくいというデメリットがあります。
引き戸タイプ
ドアを横に引いて開閉するタイプのドアです。壁に沿ってドアをスライドすることになりますので、狭い部屋や家具や荷物が多い部屋の空間を有効活用することができます。また、車いす利用者でも開け閉めがしやすいなどのメリットもあります。ただ、ドアを引くための戸袋部分が必要になりますので、そのためのスペースが確保できるか事前にしっかり検討しておくことが必要です。
折れ戸タイプ
戸袋部分の確保ができず、また開き戸にするには部屋が狭いなどの場合には折れ戸タイプのドアがおすすめです。主にクローゼットなどに利用されることが多く、ドアを開くためのスペースがない場合でもスムーズに開閉できるようになります。
用途に適したドアにしよう
ドアを設置する場所によって種類を選び分ける必要があります。その種類が適した場所に設置しなければ、そのメリットを十分に活かすことができないからです。
また、ドアの種類だけではなく、窓を取り付けるなどの工夫も重要になります。例えばリビングとキッチンを仕切るためのドアを取り付けようと思ったときは、基本的に引き戸タイプのドアを設置する方が多いと思いますが、窓のないドアにしてしまうと閉めたときに圧迫感が生まれてしまいます。窓を取り付けて光が通過するようにすることで、キッチンにいても圧迫感が少なくなり、より心地の良い空間を生み出すことができるようになるでしょう。またトイレのドアなども、小さな曇りガラスを付けておくことで、使用中かそうでないかの判断がしやすくなりますし、電気の消し忘れなどを防止することができます。
ドアを設置する場所や用途に適したものにすることによって、生活の利便性や住宅の雰囲気が大きく変わります。リフォームをしようと検討中の方は、ここで紹介したことを参考にして、住み心地のいい家づくりをするようにしてみてください。