Reform Column
リフォームコラム
Vol.101 家を小さくする?減築リフォームとは
リフォームと聞くと、床面積を増やしたり新しく部屋を作ったりするといったような、「増築」のイメージが強いのではないでしょうか。増築することで住宅の使い勝手は確かに便利になりますが、リフォームは増やすことだけを指すのではありません。リフォームによって「減築」をおこなうこともあるのです。
減築することにはいろいろなメリットがあります。今回は減築リフォームについてご紹介します。
減築リフォームとは
減築リフォームとは、床面積や部屋数を減らす、2階部分をなくし平屋にするなどを目的としたリフォームのことです。
せっかく建てた家をわざわざ小さくする必要があるのかと疑問に思う方もいると思います。しかし最近では減築リフォームをおこなう方の数が増えており、減築リフォームは決して特定の人々にだけ需要があるものではないのです。
減築リフォームをおこなうきっかけには、主に以下のようなものがあります。
- 年を取り階段の昇り降りが大変になった
- 子どもが独立し、リビングが広すぎるよう感じられたり、部屋が余ったりしている
- 固定資産税の支払いが大変
- 小さな家に住みたいが、引っ越したくないし家を建て替える資金がない
など
核家族化が進み、独立した子ども世代と別居する方の数が増えたことが、減築リフォームの需要増加につながっていると考えられます。
減築リフォームのメリット
減築リフォームをおこなうことには、たくさんのメリットがあります。
バリアフリーになる
減築リフォームで2階部分をなくし、必要な部屋をすべて1階部分に持ってくることで、生活のために階段を昇り降りする必要がなくなります。そのため要介護者や高齢者であっても生活しやすい住環境を作ることが可能です。
生活動線がよくなり、掃除が楽になる
使っていない部屋を解体し、必要な空間を一か所にまとめることで、生活動線がよくなります。また、部屋数が減れば掃除や設備のメンテナンスも楽におこなえるようになります。
耐震性、防犯性がよくなる
建物は重量が軽ければ軽いほど耐震性が高まると言われています。2階建てを平屋にすることで重量が減りますので耐震性がよくなります。また、使用していない部屋は誰かの侵入があっても気づきにくいですし、窓ガラスが割れていても気づかないことが多いです。必要のない部屋をなくしてしまうことで、家全体に目が届きやすくなるので、防犯性も高まります。
固定資産税が安くなる
不動産を持っていると支払うことになる固定資産税。固定資産税は敷地面積や床面積の大きさに合わせて決定されます。床面積を小さくすることで、支払わなくてはならない固定資産税の額を抑えることができます。
わざわざ家を小さくすると言うと損をするイメージがありますが、減築リフォームにはたくさんのメリットがあります。
「少し住宅が広すぎるように感じられる」「階段の昇り降りがつらくなってきた」「固定資産税の支払いが大変」というようなお悩みをお持ちの方は、減築リフォームを検討してみることをおすすめします。