Reform Column
リフォームコラム
Vol.81 リフォームで小上がり和室を作る!小上がり和室のメリットとは?
最近は洋室の住宅が多くなりましたが、和室の人気は相変わらず高いです。リフォームなどで和室を作ろうと考える方もたくさんいると思います。しかし新しく和室を作るとなると広いスペースや大がかりな工事が必要です。
そこで現在人気の高いのが「小上がり和室」。いったい、どのようなものなのでしょうか。
小上がり和室とは
「小上がり和室」は床面に高さを設け、小上がりになったところに畳を敷くなどして作る和室のことです。リビングの中に作ることが一般的で、空間にできる高低差による奥行き効果を出すことができます。
どのようなスタイルの住宅にもなじみやすいので、リフォームで小上がり和室を設置するという方が増えています。
小上がり和室のメリット
では、小上がり和室のメリットを見ていきましょう。
収納になる
小上がり和室は段差の上にあるため、その段差部分に引き出しなどの収納スペースを作ることが可能になります。収納スペースを増やすという目的で小上がり和室を作る方も多いです。大型収納を作るには、35センチほどの段差を作るようにするといいでしょう。
ソファ代わりになる
小上がり和室の段差に腰かけることができます。畳なので座り心地も良く、床に直接座るのとは違い目線の高さにテレビが来るので、ソファ代わりになるのもうれしいメリットです。小さなお子様がいる家庭であれば、段差を利用することでオムツ替えをするときにも便利でしょう。
寝転べる
フローリングの床であったりフラットな和室であったりすると、寝転がると目線が低くなり、まるで地面に寝転がっているような気がしてしまうことがあると思います。
しかし、小上がり和室であれば段差があるので地面に寝ているような気がしません。また布団をしくことで、ベッドのような感覚で寝ることもできます。
空間に立体感や奥行きが出る
室内に段差ができることで、空間に立体感や奥行きが出ます。室内の中にメリハリがつくため、おしゃれでスタイリッシュな空間にすることが可能です。
小上がり和室の注意点
では、小上がり和室を検討するうえで知っておきたい注意点をご紹介します。
リビングが狭くなる
小上がり和室はリビングに設置するのが一般的。小上がり和室ができる分、リビングが狭くなってしまいます。家具の置き方や小上がり和室を設置する場所などに充分気を付けましょう。また、段差ができるということは、その分天井が低くなります。事前に天井の高さをきちんとチェックしておくようにしてください。
子どもが転ぶ原因になる
段差ができることで、小さなお子様が転んでしまう原因になってしまいます。それを避けるためには、段差の高さを10センチほどの中途半端なものにはせず、35センチ程度のものにして、転びにくくなるよう注意しましょう。
バリアフリーにならない
段差を作ることで、当然のことながらバリアフリーではなくなります。車いすを利用しているご家族がいる、または長く住み続ける予定の家などであれば、バリアフリー対策も同時に検討するようにしてください。
以上のように、注意点もある小上がり和室ですが、段差の高さに気を付ければメリットの多い便利なものです。小上がり和室に興味がある方は、ここで紹介したことを参考にしてみてください。次回は畳の上を快適に保つための対策をご紹介いたします。