Reform Column

リフォームコラム

2015.10.02

Vol.1 リフォームとリノベーションの違いとは

No01_img01「リフォーム」と「リノベーション」はただ言い方が違うだけで、どちらも同じ意味だろう、と認識している方も多いのではないでしょうか。実はこれらには、改装する規模や内容に、いくつかの相違点があるのです。
そこで、これら2つのそれぞれの特徴と異なる点についてご紹介させていただきたいと思います。

 

リフォームとは何なのか、そしてその特徴とは

リフォームとは、老朽化してしまった建物を新築のような状態に戻す改装工事をさします。
賃貸マンションやアパートの場合、入居者が退居した後にその入居者が「住む前の状態」に戻すことを指すケースもあります。そのため、リフォームは「原状回復」と言われることもあります。

つまりリフォームとは「住まいの改修」全般を意味し、機能や性能をアップさせるのではなく、あくまでも古くなったものを元の状態、きれいな状態に戻すという特徴があるのです。

 

リノベーションとは何なのか、そしてその特徴とは

No01_img02リノベーションとは、既存の建物に大規模な工事を行うことを指します。つまり工事を行うのは1部屋単位ではないのです。さらに、建物の性能を新築の状態よりもアップさせたり、その価値を高めたりするような目的で改装工事を行う場合にもリノベーションと言います。

建物は経年劣化などの影響で、耐震性や防火安全性、耐久性に変化がおこるものです。その結果機能的に時代遅れになってしまうことがよくある訳ですが、リノベーションは建て替えを行わずに時代に合わせた機能向上を実現できる、という特徴があります。
つまり、建物のレベルを色んな意味でアップさせる改装工事がリノベーションなのだと考えていいでしょう。

 

リフォームとリノベーションの異なる点は

リフォームとリノベーションで何が異なるのかと考えた時に気になる点はいくつもあると思いますが、ひとことでまとめるならばやはり「工事規模」です。改修内容にももちろん違いはありますが、建物全体に影響を与えるか否かがリフォームとリノベーションの境界線と思っていいでしょう。
リノベーションの場合、建物全体の質を上げ、更には見た目も新築のような状態にするため、リフォーム時よりも工事の規模が大きくなります。工事が完了した後の住まいの性能ももちろん異なります。

上記の事から、リノベーションは、建物の機能や性質を向上させる目的で行うもので、リフォームは、老朽化した物を新しくするということが特徴となります。
高次な機能を獲得できるリノベーションの方が住宅の性能は間違いなく上がるでしょう。しかし、リフォームには旧来の性質、慣れ親しんだ特色を失わずに済むという特徴があります。
改修の際にリノベーションにするのかリフォームにするのかは、こうした双方の特徴をよく考えて選ぶようにして下さい。

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