ハウスメイキングラボ(住宅コラム)
Vol.71 カビが発生しづらいお風呂にするには素材選びが肝心!
お風呂はどうしても湿度が高くなり、住宅の内のどこよりもカビが生えやすくなってしまいます。そのためお風呂を作る際は、カビが発生しにくい素材を利用するなどして、しっかりとカビ対策をする必要があると言えるでしょう。
ここではカビが生えづらいお風呂を作るためのポイントをいくつかご紹介します。
カビが発生しやすい環境とは?
まずはどのような環境でカビが発生しやすくなるかご紹介しましょう。
カビが繁殖しやすい環境の特徴は以下の通りです。
- 温度が20~30℃
- 湿度が60%以上
- 汚れが多い
お風呂は上の特徴をすべて押さえており、住宅の中で最もカビが発生しやすい場所となっています。
カビは0~50℃で繁殖が可能なため、気温の低い冬であってもカビは繁殖しています。発生しやすい温度である20~30℃というのは、最も繁殖が起こりやすい室温のことなのです。ですので夏場だけではなく、冬であってもしっかりカビ対策をおこなう必要があります。
換気や掃除をしっかりおこなう
お風呂の気温を0℃以下にしたり、50℃以上にしたりするのは難しいので、主に湿度や汚れを取り除くことでカビ対策をおこなうことになります。
換気扇は回しっぱなしにしておくことがポイントです。換気扇を回し続けることで、浴室内の湿度を下げることができます。
皮脂や髪の毛などの汚れやゴミはカビの栄養源になってしまうので、こまめに掃除をすることが大切です。
カビが発生しづらい素材を選ぶ
カビの発生を防ぐためのポイントのひとつに、カビが生えづらい素材を用いるという方法があります。水はけがよくて乾きやすい、手入れが簡単なものを選ぶようにしましょう。
カビ対策になる素材には以下のものがあります。
樹脂系パネル
カビになりにくい素材のひとつに、樹脂系パネルというものがあります。ユニットバスに多く使われている素材ですが、在来工法にも用いることが可能です。
メーカーによって異なりますが、高級感のあふれるものからシンプルなものまで、さまざまなデザインを選ぶことができます。
樹脂系パネルの特徴は以下の通りです。
- 保湿性が高い
- 耐久性が高く、掃除しやすい
- 床に用いる場合は、滑り止め加工をすることができ、安全性が高い
- 乾燥が早い
ステンレス
肌ざわりが冷たくどこか無機質な印象がありますが、手入れが簡単で、また乾きやすいという特徴があり、カビ対策に向いている素材のひとつです。最近ではカラーバリエーションも増え、自分好みのデザインの浴槽を設置することができます。また、サイズも豊富になっているので、家族構成や体格に合わせて浴槽のサイズを選ぶことが可能です。
これから住宅を購入しようとお考え中の方は、お風呂のカビ対策についてもしっかり考慮するようにしましょう。その際はここで紹介したことを参考にしてみてください。湿気をしっかり排出できる換気システムや、手入れのしやすい形状、そしてカビになりにくい風呂素材を利用するなどがポイントです。
セイズは、デザインと機能性を両立させた
高耐震デザイナーズのZEH住宅を造り続けています。