ハウスメイキングラボ(住宅コラム)
Vol.63 注文住宅建築は何から取り掛かる?知っておきたいポイント
注文住宅の建築は人生において最も大きな買い物のひとつです。約30年の間ローンを支払いつつ、その間、安心して暮らすことができる家を建てるのですから何も考えずに購入してはいけません。長い期間にわたってしっかりとした計画を練って建築する必要があります。
しかし計画を練るにしても、「まず何をすればいいのかわからない」という方もいるでしょう。そこで今回は注文住宅の建築に際して、最初に取り掛かるべきポイントについてご紹介します。
頭金を貯める、ローンのプランを決める
注文住宅を建築する際には、ほとんどの場合ローンを組むことになると思います。ローンとはつまり借金で、月々決まった額ずつ返済していかなくてはいけません。
頭金を多くしておくことで、月々の返済額を少なくすることができます。月々に支払わなくてはいけない額が少なければ、一家の大黒柱の収入に変化があった際にも支払いができなくなるという心配も軽減され、余計に金利を支払う必要もなくなるのです。
頭金の目安ですが、以前は購入にかかる費用の20~30パーセントの頭金が一般的であると言われていました。つまり3000万円の家を購入するのであれば600~900万円です。しかし最近では住宅購入した方が用意した頭金の平均は約12%となっています。3000万円の家を建築するのであれば、だいたい300~400万円ほどの頭金が目安となりそうです。とはいえそれでもかなりの大金ですので、なかなか貯金が難しいという人もいるでしょう。
最近では購入費用の100%でローンを組んでくれる金融機関も多くなっています。頭金の準備が難しいという人は検討してみてもいいかもしれません。ただその際は金利や必要な諸費用に何があるかしっかり確認するようにしてください。
ライフスタイルにあった土地を選ぶ
住宅の構造や間取りなどを考えるのも重要ですが、それよりも先に住宅が建つ土地について考えましょう。家は建てた後でも必要に応じてリフォームしたり建て直したりすることが可能ですが、土地は世界中探しても同じものが二つとないもので、周囲の環境も自分の力でどうこうできるものではありません。後になって替えがきくものではないのです。
自分や家族のライフスタイル、例えば交通の便や治安の問題などのあらゆる観点から吟味して決定しましょう。また周囲の環境だけではなく「家を建てた場合にどうなるか」というのもあわせて考えておく必要があります。日当たりなどは実際に家が建ってみないことにはわかりません。自分が建てようと思っている家がその土地に建った場合どうなるか、しっかり専門業者と相談するようにしましょう。
家の機能や設備を考える
注文住宅であれば家の構造や機能、設備なども自由に作ることができます。自分や家族がどのような機能を家に必要としているのか、しっかり話し合いましょう。その際には「絶対必要なもの」「できれば欲しいもの」というように優先順位を決めると話し合いがスムーズに進みます。
家の設備や機能はリフォームなどで作り直すことも可能ですが、その分費用もかさみますし、おいそれと実行できるものではありません。建てる前にしっかり吟味しておくことが重要です。
オープンハウスなどを見学する
注文住宅を建てると決めたら、「良いもの」と「悪いもの」を見極めることができるようになっておく必要があります。要は目を肥やしておくということで、ハウスメーカーの展示場や、オープンハウスなどに足を運ぶなどがおすすめです。実際に建っている家をその目で見ることで、今まで見えてこなかった点が見えてきます。「知らなかったけど、これは便利だ」というように、住宅に対する新しい知識を得られたり、視野が広がってくれたりするでしょう。
注文住宅を建てると決めたら、まずは「お金の準備」と「土地選び」が重要です。それらをしっかりおこなったうえで、実際に家の構造や設備などについて考えます。注文住宅を建築することを検討中の方は、ここで紹介したことを参考にしてみてください。
セイズは、デザインと機能性を両立させた
高耐震デザイナーズのZEH住宅を造り続けています。