HOUSE MAKING Lab ハウスメイキングラボ

ハウスメイキングラボ(住宅コラム)

Vol.38 家づくりでできる花粉症対策とは?

日本では花粉症に悩まされる人が多く、花粉症の対策としてさまざまな方法が確立されています。住宅自体の設備を整えて花粉症対策を行う方も少なくありません。

今回は、家を建てる前に考えておきたい花粉症対策についてご紹介します。

開口部でできる対策

玄関

No038_img01_600x400花粉症対策を行ううえで、一番課題とされるのが家に帰ってきたときの対処です。外からの空気が家の中に入り込まないよう、玄関に換気装置を設けることで、家の奥に花粉が侵入するのを防ぐことができます。玄関には除湿器や空気清浄機などを置けるようコンセントをいくつか用意しておくと良いでしょう。


また、複数のメーカーがエアシャワーを発売しています。この設備を取り入れるには広いスペースを必要とするタイプもあるため、家を建てる前に検討することをオススメします。リフォームで取り付けることもできますが、通常よりも費用がかかってしまうので注意してください。特に花粉症がひどいという方は家を建てる際に専門家と相談してみましょう。

換気扇

換気扇は一般的なものではなく、全熱交換器にすると高性能のフィルターも取り付けられるため、花粉やPM2.5の侵入を防ぐことができます。

全熱交換器とは、換気することで失われてしまう空気のムダ(温度・湿度)をなくすことを目的とした省エネルギー装置です。これを使うことで住宅の気密性が増し、外気から花粉などを遮断できます。

間取りの注意点と工夫

花粉対策では外から花粉を持ち込まないことが基本です。このため、吹き抜けや階段について考えなければいけません。

リビング階段

No038_img03_600x400リビング階段には注意しましょう。個室が2階にある場合、家に帰ってきたらそのままリビングを通ることが予想されます。また階段には、写真のように蹴り込み板をなくし、デザイン性を重視したものが多くあります。こうした階段を上り下りする際、服に付いた花粉をリビングにまき散らしてしまう恐れがあるため、避けたほうが良いでしょう。

花粉症が特につらいという方は、リビングと階段を分けた構造で家を建てる方がおすすめです。

物干しスペース

一般的に、庭や2階のベランダスペースに洗濯物を干すことになりますが、花粉の時期は室内に干すという方も多いでしょう。しかし、洗濯物を室内に干す場合は、部屋の湿度が高まって、ダニの繁殖に適した環境になる恐れがあるため注意が必要です。

「これから家の設計や間取りを決める」という場合は、ベランダとは別に洗濯物が干せるスペースを用意しましょう。間口を広く取って陽射しが入るようにしながら、花粉対策となるサッシを取り付けたり、乾燥暖房換気扇を取り付けたりすることで、室内干しで生じるニオイや生乾きなどに悩まされることが少なくなります。

高気密住宅を選ぶ

No038_img02_600x400高気密住宅を選ぶことで、従来の家よりも花粉症対策の効果が得られます。高気密住宅では24時間の換気システムが整っており、窓で換気をしなくても快適に暮らせるような工夫がなされています。また気密性が高いことで隙間風も少なくなるため、花粉も侵入を抑えることができます。リフォームで高気密住宅にすることは難しいので、花粉症の方がこれから新築を建てるという場合は、高気密住宅が良いでしょう。



花粉症対策にはさまざまな工夫や対策、薬などがあります。今回ご紹介したのは家を建てる段階でできる対策です。家を建てる際には今回紹介した内容を参考にして花粉対策をしていきましょう。ハード面で対策をとることで大きな効果を得ることができます。住宅を購入・建築する際には、花粉症対策についても専門家に相談してみると良いかもしれませんね。
 

セイズは、デザインと機能性を両立させた
高耐震デザイナーズのZEH住宅を造り続けています。

  • 5年連続受賞 ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー
  • ZEHビルダー(プランナー評価:最高評価)
  • 7年連測受賞 SW工法の施工棟数全国ナンバーワン
  • 省エネ住宅(BELS評価:最高等級)

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