ハウスメイキングラボ(住宅コラム)
Vol.36 新居のコンセント位置と数で後悔しないポイント
家を建てる際、間取りや窓の位置などさまざまなことに頭を悩ませることもあるでしょう。そうした中でも、意外と忘れがちなのがコンセントの位置と数です。快適な生活を過ごす上でコンセントの位置と数は重要なポイントとなります。
ここでは、コンセントの位置と数で後悔しないためのポイントについてご紹介します。
コンセントの基本の高さ
一般的にコンセントの高さは床からコンセントの中央までが約25cmになっており、主に掃除機に使うような抜き差しが頻繁になるコンセントは30~40cmの高さが適切だと言われています。
洗濯機用は水がかからないよう約100~110cmと少し高めに作られており、冷蔵庫用は、奥までピタリと収まるように180~200cmとなっています。同じように、壁の高い位置に設置するエアコン用のコンセントも180~200cmに設置されます。
コンセントの数は?
コンセントの数は多いほど便利ですが、使う頻度が少なかったり家具に隠れてしまっては、無駄になってしまいます。家づくりを計画する際は、動線や利便性を考えて最小限の必要な数を設計士と相談しましょう。
キッチン・ダイニングのコンセント
コンセントについて、一番考えておく必要がある場所がキッチン・ダイニングです。日常的に使用する電化製品の数が多いため、必要になるコンセントの数や電気の容量などしっかり計画しましょう。
例えば以下の数を参考にしてみてはいかがでしょうか?
・レンジやトースター、炊飯器用など……2カ所
・冷蔵庫用……1カ所
・IHクッキングヒーター用……1カ所
・食器洗い機用……1カ所
最近ではIHクッキングヒーターやエアコン、食器乾燥機などで200Vと大きな電源を必要とする家電が増えているため注意しましょう。また、ハンドミキサーなど電源を必要とする小物も増えています。ダイニング周辺の手ごろな位置に1つ用意しておくこともポイントです。
リビングのコンセント
リビングには、テレビや電話・パソコン・モデムなどさまざまな家電を置くことになるでしょう。当然、それに沿ったコンセントの種類と数が必要になります。
テレビ用コンセントや、インターネット用LANコンセント以下を参考にしてください。
・テレビの裏……4口を1~2カ所
・パソコンや周辺機器、電話など……2カ所
・エアコン用……1カ所
・掃除機や携帯の充電などその他用……2カ所
居室・寝室のコンセント
居室や寝室は机やベッドを置くことになりますし、模様替えで大きく位置が変わることもあるでしょう。そのため、臨機応変に対応できるようコンセントを設置する必要があります。
数は2畳につき1カ所として考えると良いでしょう。6畳間でしたら、1つ目は部屋入ってすぐの場所に1つ設置します。掃除機を使用するときに便利です。残り2つは、ベッドと机のわきに1つずつ配置しましょう。ベッドわきにコンセントがないと、携帯が充電できなかったり、夜中暗くて生活しづらくなることがあります。居室はどこに何を置くかを考えて、コンセントの位置を決めましょう。
玄関のコンセント
玄関は人を迎え入れる場所です。部屋を綺麗に見せるため、インテリアや電気スタンド、イルミネーションの電源が必要になることもあるでしょう。最低でも1カ所は設置しておきましょう。足元や、腰ぐらいの高さに設置するのもおすすめです。シューズラックなど小物棚を置けばちょうど電気スタンドなどが置けるようになります。
今や電気がなければ、私たちの生活は成り立ちません。実際に意識してみると、さまざまな所で電気を必要とし、その分コンセントを使用しています。現在どのような点でコンセントを使っているか、不自由しているかなどを改めてメモしておきましょう。
セイズは、デザインと機能性を両立させた
高耐震デザイナーズのZEH住宅を造り続けています。