ハウスメイキングラボ(住宅コラム)
Vol.22 「防音」のポイント4つ!一戸建て住宅を快適に過ごそう
マンションなどの集合住宅はもちろん、一戸建ての住宅でも家の防音性は欠かせません。しっかり防音に取り組むことで、家で快適な生活を送れるかどうかが決まると言っても過言ではありません。
今回は一戸建て住宅の騒音や防音法についてお伝えします。
騒音の種類
外から室内に入ってくる騒音には以下3つの種類があります。
空気を伝わる音(空気音)
外から聞こえてくる犬の鳴き声や雷の音、救急車のサイレンといった日常生活の中で切り離せないタイプの音です。
地面や床、壁を伝わる音(固体音)
固体音と呼ばれるものは、隣人のピアノの音や階上の足音、水回りの音などの生活音が代表的です。
空気音と固体音の混合音
空気と振動の両方から伝わってくる音というものもあります。たとえば工事現場の音や大型トラックが、家の前を走った際の音です。
住む前に理解しておきたい防音ポイント
気密性と断熱性を確認する
一般的に高気密高断熱の住宅は、遮音性が高いことで知られています。高気密高断熱住宅は外からの音を気密性の高い外壁で遮って、跳ね返しきれなかった音を壁の中の断熱材が吸収してくれるのです。外からの音をしっかりと遮断してくれるので、隣の家との距離が近い狭小住宅などの場合に特におすすめです。
住宅の部位で注目するのは開口部
ドアや窓といった開口部は、外と接する部分です。空気音は、開口部のような空気の通り道から出入りするため防音遮音の弱点になりがちです。窓に複層ガラスを採用したり、高気密高断熱の防音ドアを設置したりすることで解決することができますよ。
間取りを考慮する
生活音などから発生する騒音は、間取りを考慮することでも十分に対策が可能です。たとえば、「家族がくつろぐリビングの上に子供部屋を設けない」「トイレや浴室といった騒音の元となる場所はできるだけ遠ざける」などが挙げられます。
また隣家の音の出どころとなるトイレ浴室が自分の家と隣接してしまう場合には、寝室や子供部屋といったプライベートな空間を遠ざけて設けるということにも注意したほうが良いかもしれません。
遮音性のある畳を取り入れる
畳に利用されているイグサの繊維は音を吸収する効果があります。そのため、和室は音が漏れにくい部屋だと言えます。住みやすさなどを考慮する必要もありますが、住宅に和室を取り入れるというのも騒音対策の1つになるのです。
騒音対策は、家に住む前から始めることが大事です。長期間にわたって暮らすためには家の防音は重要なポイントだと言えるでしょう。今回紹介した内容を参考にして、騒音に悩まされない一戸建ての家探し家づくりを目指してはいかがでしょうか。
セイズは、デザインと機能性を両立させた
高耐震デザイナーズのZEH住宅を造り続けています。