ハウスメイキングラボ(住宅コラム)
Vol.20 団体信用生命保険(団信)は住宅ローンに欠かせない
住宅ローンを利用される方は、「団体信用生命保険」という言葉を耳にするかもしれません。住宅ローンを利用する際、長期固定金利ローンの「フラット35」を除き、原則として団体信用生命保険への加入が義務付けられています。
団体信用生命保険とは住宅ローンの債務者が事故などで亡くなったり、高度の障害を負って返済能力がなくなったりした場合に、金融機関が残った住宅ローンを代わって支払ってくれる保険です。
今回は、団体信用生命保険の基礎情報と利用する際の注意点についてお伝えします。
オプションが増えつつある団体信用生命保険
近年では団体信用生命保険の種類が増えつつあります。以前までは「がん・脳卒中・急性心筋梗塞」といった三大疾病に関する「三大疾病保障」だけでしたが、最近では「三大疾病」だけではなく「高血圧性疾患」「糖尿病」「慢性腎不全」「肝硬変」の場合にも保険が適用される7大疾病保障などがあります。
団体信用生命保険の加入条件 “
団体信用生命保険には加入するための条件が設けられています。団体信用生命保険に加入しないと住宅ローンの融資を受けられないため、注意すべき点だと言えるでしょう。特に加入時に注目されるのが「これまでの病歴と、現在の健康状態」です。
現在契約が難しいとされている疾患は以下の通りです。
- うつ病などの精神疾患
- ガン
- 糖尿病
- 心臓系の疾患</li
- 脳疾患
- 肝炎
など
実際に病気などに関する診査を行うのは、金融機関ではなく保険会社です。診査の基準は保険会社によって異なってきます。
利用する際の注意点
他の生命保険に加入していないか
団体信用生命保険の保険料は住宅ローンの返済額に含まれている場合があります。そのため、生命保険で保障されていることに気付いていない方もいらっしゃいます。
すでにローン残高と同額程度の他の生命保険に加入している場合は、保障内容が重複していることもあるので保険を見直すことも考えましょう。
不測の事態が起こった場合はすぐに連絡
住宅ローンの債務者が万が一、死亡してしまった場合は、ご家族から速やかに住宅ローンを借り入れている金融機関に連絡してください。ご利用の金融機関にもよりますが、通常なら利息を含めた全額が支払われます。しかしご連絡が遅れた場合には一部の利息が支払われないことがあります。
また債務者本人が高度の障害を負ってしまった場合は、生命保険会社が病院に確認します。場合によっては生命保険会社からご家族に連絡がくることもあります。その際正当な理由がないのに回答を拒否してしまうと、確認が完了しないので保険金を受給できない恐れがあります。
団体信用生命保険は、原則として保障内容を途中で変更することができません。三大疾病にも対応するオプションなどを付けたい方は、ご自身の健康状態を考え計画的に加入されると良いでしょう。
住宅ローンを借り入れている期間でしか利用できない団体信用生命保険ですが、今回紹介した内容を考慮して上手に活用されてはいかがでしょうか。
セイズは、デザインと機能性を両立させた
高耐震デザイナーズのZEH住宅を造り続けています。