ハウスメイキングラボ(住宅コラム)
Vol.73 屋根と言ってもいろいろある! 屋根の種類ご紹介!
戸建てにおいて、屋根の形は非常に重要なもののひとつです。普段生活する上ではほとんど気にしない屋根ですが、屋根の形が違うだけでお家の印象がガラリと変わりますし、生活するうえでの利便性も大きく違ってきます。
戸建て住宅を建てる際は、屋根の種類についても、間取りや水回りの構造と同じようにしっかり検討するようにしましょう。
ここでは、現在一般的な戸建て住宅に採用されている屋根の種類やそれぞれの特徴についてご紹介します。
切妻屋根(きりづまやね)
切妻屋根は、屋根と言われたときに最初に頭の中に浮かんでくるであろう、最も一般的な形状の屋根です。四角い建物に三角の屋根がついているイラストをよく見かけますが、その三角の屋根が、切妻屋根です。
屋根のてっぺん(大棟)から下方へ2面の野地板が伸びており、水が自然とその面を流れていくので雨漏りしにくいなどのメリットがあります。また単純な構造なため安価です。
ただ、屋根の向きによって(屋根面が東西向きの場合)は太陽光パネルの発電効率が悪くなるというデメリットもあります。
寄棟屋根(よせむねやね)
寄棟屋根は屋根の大棟から4方向に屋根面が伸びているものです。4面の屋根面を寄せて作るため、大棟の長さが切妻屋根よりも短くなっています。
4方向から支えるため台風などの際の耐風性が最も強いと言われ、また耐久性も高いです。
ただ構造が少し複雑になるため、切妻屋根と比べると雨漏りしやすいというデメリットがあります。
片流れ屋根(かたながれやね)
1枚だけの屋根面が斜めに、片側方向へ流れるような形で設置されている屋根です。デザイン性が高く、近年人気が高まっています。雨漏りしにくい、2階屋根裏に広いスペースが確保しやすくなるなどのメリットがあります。
ただし、1面だけで雨水を受けることになるため、大きな雨どいが必要になります。
方形屋根(ほうぎょうやね)
4枚の三角形の屋根面を組わせて作る、ピラミッド型の屋根です。正方形に近い住宅によく採用されています。
4枚の屋根面で構成されているため、寄棟屋根同様、耐風性が高いです。また同時に、構造が複雑になっているため寄棟屋根同様、雨漏りの可能性が高まります。また、それぞれの面が狭く、太陽光パネルの設置には不向きです。
招き屋根(まねきやね)
差しかけ屋根とも呼ばれ、2面の屋根面が段違いになっているタイプの屋根です。切妻屋根の片方一面が短く、低い位置にあるものという風にイメージすればわかりやすいかもしれません。
一般的に長いほうの屋根面が急こう配になっており、短い屋根面の上に壁を作ることができるので室内空間のスペースが広く取れるようになります。また屋根の高さが段違いになっていることから強風や突風に強く、雨漏りもしにくいです。
現在最も人気の高いタイプの屋根形状になります。
一般的な戸建て住宅に採用されている屋根の種類やその特徴についてご紹介しました。屋根は住宅の印象や生活の利便性に大きな影響を与える重要なものです。ここで紹介したことを参考にして、最も適切な屋根を選ぶようにしてくださいね。
セイズは、デザインと機能性を両立させた
高耐震デザイナーズのZEH住宅を造り続けています。