ハウスメイキングラボ(住宅コラム)
Vol.62 いくつも形状がある!玄関ドアの種類を紹介
玄関は住宅の顔のようなものです。玄関で家の第一印象が決まると言っても過言ではないと思います。そのため玄関ドアは慎重に作る必要があります。しっかりポイントを押さえておきましょう。
ここでは玄関ドアの種類やそれぞれの特徴などをご紹介します。
片開きドア
玄関ドアで現在最もポピュラーであると言えるのが片開きドアです。取っ手がドアの片側についており、ドアを押したり引いたりして開閉する、ドアと言われて最初に想像するであろうタイプのもの。
四角いものから丸みを帯びたものなどシンプルでありながらバリエーションが多く、また価格も比較的安く、多くの住宅メーカーが標準仕様にしています。シンプルな分デザインが外観の印象に反映されやすいので、家の外観に合った色合いやデザインを選ぶことがポイントです。
親子ドア
親子ドアとは、片開きドアの横に小さなドアがついたタイプのドアです。小さなドアはメインの片開きドアとは反対のほうに開くようになっており、両方のドアを開放することで玄関口を広くすることが可能になります。
車いすを使っている家族がいたり、大きな荷物を頻繁に出し入れすることがあるならば親子ドアがおすすめです。高齢者や要介護者と一緒に暮らす予定がある方は、あらかじめ親子ドアを選ぶといいかもしれません。
袖付きドア
片開きドアの横に、袖と呼ばれるガラス窓がついているタイプのドアです。上で紹介した親子ドアの小さなドアの部分がガラス窓になっていて、採光効果があります。
袖付きドアには「片袖」と「両袖」とがあり、前者では片開きドアの片側だけ、後者では片開きドアの両サイドにガラス窓が設置されます。両サイドのガラス幅分、玄関の間口を広く取る必要が出てきます。採光を目的とするのであれば玄関わきに窓を設置する方法もあるので、家の大きさや外観とのバランスを考慮しながら選ぶというのがポイントになるでしょう。
両開きドア
その名のとおり、取っ手のついたドアが二枚あり、観音開きで開閉するタイプのものです。親子ドアよりも玄関の間口を広くすることができ、自転車やバイクなどを玄関で保管する際に役に立ちます。
ただし間口が広くなる分、そのための面積が必要です。また両開きドアは一般的な住宅には重厚すぎるなどの理由でデザイン的に合わないということがありますので、選ぶ際は住宅のデザインをしっかり考慮する必要があると言えるでしょう。
引き戸
日本の伝統的な住宅で使われることが多いタイプの玄関ドアです。最近では「スライディングドア」という呼ばれ方がされることもあり、和風の住宅だけではなく、洋風の住宅にも合うものも増えてきています。
2枚の引き戸を行き違うようにスライドさせて開閉する「引き違い戸」、1枚の引き戸を片側にスライドさせて開閉する「片引き戸」、2枚の引き戸を左右反対方向にスライドさせて両側の壁に引き込み開閉する「両引き込み戸」など、引き戸には多くのタイプがありますので住宅のデザインに適したものを選ぶようにしましょう。
以上が玄関ドアに使えるドアの種類です。それぞれの種類によって使い勝手が大きく変わりますので、ここで紹介したことを参考にして、自分たちの生活スタイルや住宅のデザインに最も適したものを選ぶようにしてください。
セイズは、デザインと機能性を両立させた
高耐震デザイナーズのZEH住宅を造り続けています。