ハウスメイキングラボ(住宅コラム)
Vol.52 ロフト付き住宅に住もう!ロフトのメリットと注意点
ロフトはお客さんの目が届きにくいため、収納としてもベッドルームとしても利用できる便利なスペースです。ここでは、ロフト付き住宅のメリットと注意点についてご紹介します。
そもそもロフトとはなにか
住宅を販売している会社によっても、「ロフト」に関する定義は様々です。会社によっては、天井まで数十センチの空間をロフトと言っていたり、大人でも立って歩ける程度の広々とした空間をロフトと言ったりしています。このばらつきは、不動産を扱う会社や自治体や検査機関の指導内容の違いに原因があります。
ロフトは「小屋裏物置等」に分類される“物置”です。
そして次の条件に当てはまらなければいけません。
・小屋裏物置(ロフト)がある床面積の1/2未満であること
・小屋裏天井(ロフトの床から天井の高さ)が140cm以下であること
このため、実際に物件を見たときに「ロフト」と表記された場所が上記2つの条件と異なる場合は、正式な書類では物置として登記されていない可能性があるため注意が必要です。
ロフトのメリット
収納が便利
収納スペースが増えて、なおかつ視界に荷物が入らないという点は、ロフトの大きなメリットと言えます。通常、屋根裏は天井でふさがれてしまいますが、このスペースを収納として扱えることでその部屋を広々と使えるようになります。
突然の来客も即座に対応できる
生活していれば、どうしても部屋が日用品や洗濯物などで散らかってしまうものです。そんなときロフトがあれば、部屋の荷物の一時避難場所としてすぐに片づけることができます。となれば突然の来客でも、すぐ片づけて部屋に案内することができますね。
自分だけのプライベートスペースに
高さが制限されているものの、座ってしまえば特別な部屋として扱うことができます。もちろん就寝スペースとして利用することも可能です。テーブルやカラーボックスなどを置いて、自分だけの書斎として利用するのもオススメです。
子どもの秘密基地に
子どもは、ロフトのような空間で遊ぶのが大好きです。大人にとっては低い天井でも、子どもであれば気にせず遊ぶことができます。
落書きや傷をつけても外部からは見えにくいので安心です。
広く感じる
ロフトがある部屋は天井が高くできていたり、ロフトを作るために天井を取り払い、屋根裏が見えるようになっていることが多いです。このためロフトがない部分を吹き抜けと同じように感じ、広々とした印象を受けるのです。
ロフト付き住宅の注意点
エアコンの効きが鈍い
ロフトがある部屋は天井が高いために、ロフト部分に空調が届きにくいことがあります。夏場は暑くなりやすいため注意しましょう。扇風機を使って床からロフトに向けて風を送ると効果があがります。
怪我の危険性
ロフトは、落下を防ぐ柵がなかったり、はしごが細く踏み外しやすいものであったりします。このため落下の危険性があるため注意が必要です。
また天井が低いため、とっさに頭を上げたり子供が飛び跳ねたりした場合は、頭をぶつけてしまう恐れもあります。子どもがいる場合は落下防止のネットを取り付けたり頭をぶつけそうな位置にクッションを貼り付けるなどの対策をとりましょう。
掃除が大変
ロフトはホコリが溜まりやすいという一面があります。寝室として使用した場合は布団をどけて掃除しなければいけません。ロフトには重い物、極端に大きい物を置かないようにしましょう。掃除機はロフト用に小型のものを用意すると便利です。
ロフトをうまく利用すれば、家の利便性をあげるだけでなく、生活の質を上げることもできます。ロフトのある物件を見かけたら、実際にその空間をどう利用するかイメージして、購入するかどうかを検討してみてはいかがでしょうか。
セイズは、デザインと機能性を両立させた
高耐震デザイナーズのZEH住宅を造り続けています。