ハウスメイキングラボ(住宅コラム)
Vol.45 分譲住宅の規模でメリット・デメリットが変わる?
分譲住宅は100棟を超える大規模なものから、10棟に満たない小規模なものまであり、それぞれに特徴があります。住宅購入で後悔しないためには、分譲住宅の規模が暮らしにどのように影響するかを知っておくことも大切です。
ここでは分譲住宅の規模の違いによって生じるメリット・デメリットをご紹介します。
大規模分譲住宅のメリット
整備された街並みに住める
大規模分譲住宅は広い敷地を必要とするため、郊外で開発されるのが一般的です。
街全体が整備されるため、1区画の広さにゆとりを取ることができます。さらに、一軒一軒日当たりや風通しを配慮して建てられるだけでなく、統一感のある美しい街並みが形成されます。このため、住人は景観や住環境に不満を抱くことは少ないでしょう。
日用品などの買い物が楽になる
大規模な分譲住宅地は近所に大型スーパーが出店されるなど、利便性の高い街になることが予想されます。分譲住宅を開発する時点で、ドラッグストアやスーパーの建設が決まっていることも珍しくありません。
安全な交通整備
住宅街とは関係のない車の侵入を予防する目的で、住宅街を通り抜けできないように道路を敷くことができます。また、車がスピードを出し過ぎないよう曲線の多い道路にするなどの工夫も大規模分譲住宅地でよくみられます。他にも、遊歩道や街灯なども十分に整備されるため、安全な街が形成されるでしょう。
大規模分譲住宅のデメリット
買い物が不便な場合もある
分譲住宅にスーパーが併設されていたとしても、必要なもの全てが手に入るわけではありません。大型の分譲住宅は郊外にあることが多いため、車などの移動手段を持っていなければ、不便に感じる可能性があります。
根強いコミュニティ
大規模分譲住宅にはコミュニティが根強く築かれるという特徴があります。これは社交性のある方にはネットワークが形成されるというメリットがある一方で、内向的な方(特に主婦)にとっては「ママ友付き合いが面倒くさい」と感じる方もいるかもしれません。
小規模分譲住宅のメリット
駅近で交通の便が良い
小規模分譲住宅は駅からも近く、日ごろ使用する幹線道路に近い立地に開発されることが多い傾向にあり、日々の通勤・通学や買い物がしやすいというメリットがあります。幹線道路や駅が近くなると、バス停も近くなるため、高齢者が病院に行きやすくなるというメリットもあるでしょう。小規模分譲住宅は移動の面で不便の無い住宅地と言えます。
煩わしいご近所付き合いがない
大型の分譲住宅地のような近隣住民のコミュニティが形成されることは少ないため、自分のペースで生活することができます。「ママ友付き合いは苦手」という方におすすめです。
小規模分譲住宅のデメリット
車や自転車などの交通量が多い場合がある
駅が近く幹線道路にも近い場合、通勤通学で多くの人が正面の道を利用する可能性があります。
大規模分譲住宅とは異なり、道路まで整備されることは少ないため、裏道として使われる恐れもあります。安全を優先したい場合は事前に分譲住宅の交通量をチェックしておく必要があるでしょう。
1区画が狭い場合がある
小規模分譲住宅は限られたスペースを何軒かに分けて建て売りをするため、家一軒一軒が狭くなることがあります。また、家正面の道路を整備できないため、道路も狭い状態であることもあります。
分譲住宅は、規模に応じてメリットとデメリットが変わってきます。分譲住宅の購入を検討する場合は、その住宅の規模や立地環境にも注視しましょう。自分のライフスタイルと照らし合わせて、どちらのほうがメリットを多く受けられるか考えることも大切です。
セイズは、デザインと機能性を両立させた
高耐震デザイナーズのZEH住宅を造り続けています。