ハウスメイキングラボ(住宅コラム)
Vol.42 照明スイッチの場所は?新築一戸建てを建てるとき
新築一戸建て(注文住宅)を建てるとなると、間取り、壁や床の材質、照明器具などの設備にこだわってしまうかと思います。
しかし、毎日使用する照明のスイッチにも注意が必要です。スイッチは一度つけると、場所を変更することが簡単ではありません。今回は、照明のスイッチを取り付ける際に気を付けたいポイントについてご紹介します。
スイッチの取り付ける場所
一般的に照明のスイッチは床から110~120cmの高さに配置されています。この高さは腕を曲げたときに届きやすく、表示があるスイッチだと確認が取りやすいためこのような仕様になっています。また、部屋が暗いとき、スイッチを見失うのを防ぐため、スイッチは動線を意識して取り付けるようになっています。
各ドアのスイッチの取り付け位置
片開きドアの場合
片開きドアは、ドアノブを使って1枚の扉を前後に回転させる扉です。
スイッチの取り付け位置は、ドアノブに近いほうの壁がおすすめです。蝶番(ちょうつがい)がある側の壁に付けてしまうと、扉を回りこむ動作が必要になるため、不便に感じる方もいることでしょう。
片引き戸の場合
片引き戸とは扉を左右どちらかに平行移動させる扉を指します。
片引き戸では、開閉する側にスイッチを取り付けます。反対側につけてしまうと、入退室時にスイッチを操作することが煩わしくなる感じる場合もあります。
両開きドア、両引き戸の場合
両開きドア、両引き戸はドアが2枚ある扉のこと。
両開きドアは中央から2枚の扉を前後に開き、両引き戸はそれぞれの扉を左右平行に開くものです。2枚のドアのどちらも動かせる扉の場合は、よく出入りする扉側の壁にスイッチを取り付けることをオススメします。
居室やリビング、キッチンの場合
部屋への出入り口付近にスイッチを取り付けます。出入り口が複数ある場合は、スイッチも複数つけると良いでしょう。台所の手元灯のスイッチなどはキッチン周りに取り付けると使い勝手が良くなります。
またキッチンでは入り口脇に冷蔵庫やウォーターサーバーを置いてしまうと、スイッチが操作しにくくなる恐れがあります。実際に冷蔵庫などの配置を考えた上で、そこから60cmほど離れた場所にスイッチを設置すると良いでしょう。
またリビングの場合は、部屋を出るときにキッチンの照明を操作できると便利になります。キッチンとリビングは行き来する場合が多いため、リビングとキッチンのスイッチを同じ場所で操作できるようしておくと良いでしょう。
洗面所、トイレの場合
洗面所やトイレでは照明のスイッチを室外に取り付けるのが一般的です。なぜなら室外にある場合、照明などが点いているかどうかを確認することができますし、点けっぱなしだったとき、わざわざ扉を開けることなく消すことができます。
玄関、廊下、階段の場合
室内と屋外の出入りや、階段の上り下り時に操作できるようにスイッチを複数設けるのが一般的です。玄関では扉付近や、玄関ホールにつながる居室やリビングに入るドアの脇にスイッチを取り付けると良いでしょう。
リビングには調光ライトがオススメ?
最近ではリモコンで明度を調節できる調光ライトもあります。調光ライトはリビングに設置するのがオススメです。
リビングは大きめのテレビを設置したり、大きめの窓を用いて太陽光を取り入れたりするのが一般的です。そのようなリビングでは、周囲の明るさや観る映像に応じて照明を調節できるとより便利になるでしょう。また照明用のリモコンがあれば、ソファーに座りながら明るさを調節できるというメリットがあります。
今回は照明のスイッチについてご紹介しました。最近では、スイッチの要らないセンサーライトという照明器具もあり、特に出入りが多く滞在時間の少ないトイレや階段では、センサーライトの効果が得やすいでしょう。「生活を始めてみたら使いづらかった」などということのないように、照明器具だけでなくそのスイッチや操作性などもよく考えておきましょう。
セイズは、デザインと機能性を両立させた
高耐震デザイナーズのZEH住宅を造り続けています。