ハウスメイキングラボ(住宅コラム)
Vol.112 注文住宅の間取りはどう決める?考え方のポイント
注文住宅を建てることの大きなメリットのひとつに、間取りを自由に設計できるというものがあります。間取りはその住宅の住み心地を大きく左右する重要なものですので、しっかり検討をしたうえで決めていくようにしましょう。
ここでは注文住宅を建てる際に押さえておきたい間取りを決める際の考え方のポイントについてご紹介します。
間取りは家事動線を意識する
間取りについて考える際には、部屋ごとの広さや使い勝手だけに注目してはいけません。リビングをいくら広く取って使い勝手のいいものにしていても、生活のすべてがリビングで終わるわけではないからです。
リビングから台所へ行く、廊下に出る、別の部屋へ行くなど、私たちの生活には移動がつきもので、その移動がスムーズに行える、つまり動線がしっかり整っていなくては、住み心地が良い住宅であるとは言えません。部屋をそれぞれ別ものとして考えるのではなく、すべてがひとつながりになっているのだと念頭に置くことがポイントです。
台所への入り口をリビング側、廊下側それぞれにひとつずつ設置するなど、実際に家事を行うことを想定し、住宅内での移動がしやすい間取りになるように意識しましょう。
適材適所の収納スペースについても考える
間取りについて考える際は、どうしても生活スペースのことだけに意識が向きがちですが、それと同時に収納スペースについてもしっかり意識しておくことが必要です。
生活スペースの確保に集中しすぎて収納スペースが少なくなると、ものをしまっておく場所がなく、結局生活スペースにものを置きっぱなしにしなくてはいけなくなります。そうすればせっかく確保した生活スペースが狭くなってしまいます。
台所やリビング、廊下や脱衣所など、必要な場所に収納スペースを設置できるよう間取りを考えるようにしましょう。適材適所に収納スペースがあるだけで生活の利便性が大きく変わりますので、自分たちがどこで何(どんな道具)をどれくらい使うかを明確にしておくようにしましょう。
家の向きなどをしっかり考慮する
間取りは室内の部屋の配置などを指すものですので、どうしても室内のことばかりに意識が向いてしまいます。しかし、室内の雰囲気や機能性は家の外の環境に大きく左右されるものです。
たとえば、日当たりです。室内に窓を設置する際に、家がどのような向きに建っていて、どの方角から日光が当たるのかといったことを考慮しなければ、窓があるのに薄暗い部屋になってしまうことがあります。
ほかにも風向きや家の前の道路から聞こえる騒音なども、室内の雰囲気に影響を与えるものです。寝室を道路側に儲け、また窓を道路に向けて設置すると、夜うるさくて眠れないなどのトラブルにつながることがあります。間取りを考える際は、家の建っている環境などをしっかり考慮するようにしましょう。
注文住宅は間取りを自分たちで決めることができるというメリットがありますが、注意しなければ入居後に後悔してしまうということがあります。ここで紹介した間取りを決める際の考え方のポイントを参考にして、自分たちの理想通りの住まいを作るようにしてくださいね。
セイズは、デザインと機能性を両立させた
高耐震デザイナーズのZEH住宅を造り続けています。